Azure Virtual Desktopログイン時に10~30分間ブラックスクリーンが表示される不具合。Windows10にて発生
Microsoftは、Windows10 22H2環境において、Azure Virtual Desktop (AVD)ログイン時に10~30分間ブラックスクリーンが表示される不具合が発生していることを発表しました。
不具合概要
日本時間で2027年7月24日にWindows10のWindows Updateに配信されたプレビューリリースKB5040525以降の更新プログラムをインストールすると、Azure Virtual Desktopのログイン時に10~30分間、ブラックスクリーンが表示される場合があります。
このほか、以下の不具合が発生する場合もあります。
- OutlookやTeamsなどのOfficeアプリケーションでsingle sign-on (SSO)に関連する障害が発生し、バックエンドサービスへの接続やデータの同期ができなくなる
- Microsoft Edgeなど、他のアプリケーションがインターネットやイントラネットにアクセスできているにもかかわらず、Officeアプリケーションのネットワーク接続が失われたと表示される
今回の不具合は、2024年10月23日のプレビューリリースKB5045594にて修正された『Azure Virtual Desktopを使用する際にブラックスクリーンが表示される不具合』とは別件です。
なお、Azure Virtual Desktopは主にエンタープライズ環境で使用されているため、Windows10 HomeやProエディションを使用している一般ユーザーがこの不具合の影響を受ける可能性は低いとされてます。
この不具合が発生するOSおよび不具合を内包する更新プログラムは以下。
- Windows10 22H2
KB5045594 (2024年10月23日公開 プレビューリリース)
KB5044273 (2024年10月9日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5043131 (2024年9月25日公開 プレビューリリース)
KB5043064 (2024年9月11日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5041582 (2024年8月30日公開 プレビューリリース)
KB5041580 (2024年8月14日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5040525 (2024年7月24日公開 プレビューリリース)
対処方法・回避策
Microsoftから対象方法や回避策は案内されていません。強いて言うならKB5040525までの更新プログラムをすべてアンインストールするくらいしかありませんが、それまでのセキュリティ更新プログラムで修正された脆弱性がすべて未修正になってしまうため現実的とは言えません。
現在、Microsoftは本不具合を調査中とのことです。