Intel、Core Ultra 200Sシリーズを正式発表。Arrow Lake世代のデスクトップCPU。IPCやゲーム性能は
Intelは、Core Ultra 200SシリーズデスクトップCPU (コードネーム: Arrow Lake)を正式に発表しました。
Intel Core Ultra 200Sシリーズラインナップ
Processor | Cores/ Threads | iGPU | Base Clock (GHz) | Turbo Clock (GHz) | Max Memory Speed | TDP (W) | 価格/USD |
Core Ultra 9 285K | P:8/8 E:16/16 | ○ | P:3.7 E:3.2 | P:5.7 E:4.6 | DDR5-6400 | Base:125 Turbo:250 | 589 |
Core Ultra 7 265K | P:8/8 E:12/12 | ○ | P:3.9 E:3.3 | P:5.5 E:4.6 | DDR5-6400 | Base:125 Turbo:250 | 394 |
Core Ultra 7 265KF | P:8/8 E:12/12 | × | P:3.9 E:3.3 | P:5.5 E:4.6 | DDR5-6400 | Base:125 Turbo:250 | 379 |
Core Ultra 5 245K | P:6/6 E:14/14 | ○ | P:4.2 E:3.6 | P:5.2 E:4.6 | DDR5-6400 | Base:125 Turbo:159 | 309 |
Core Ultra 5 245KF | P:6/6 E:14/14 | × | P:4.2 E:3.6 | P:5.2 E:4.6 | DDR5-6400 | Base:125 Turbo:159 | 294 |
※P=P-Core (Performance Core)、E=E-Core (Efficient Core) |
今回、発表されたCore Ultra 200SシリーズデスクトップCPUは5モデル。最上位となるCore Ultra 9 285Kは8P16E 24C24T、最大ターボクロック5.7GHz。
下位モデルのCore Ultra 7 265KとCore Ultra 5 245KにはiGPU非搭載のKFモデルが存在しますが、Core Ultra 9 285KにKFモデルはなく、通常モデルのみとなっています。
全モデルともに発売日は2024年10月24日。
IPC、ゲーム性能
Intelによると、Core Ultra 200Sシリーズは、前世代のRaptor Lake (P-Core: Raptor Cove / E-Core: Gracemont)と比較して、P-CoreのLion Coveが9%、E-CoreのSkymontが32%、IPCが向上したとのこと。
ゲーム性能に関しては、Core i9-14900Kと同程度かわずかに低い程度。ゲーム14タイトルのベンチマーク結果が以下。
Core Ultra 9 285K vs. Core i9-14900Kにおいて、Core Ultra 9 285Kが勝ったのは4タイトル、Core i9-14900Kが勝ったのも4タイトルで、残りの6タイトルは同等(±3%以内)。
しかし、Core Ultra 9 285KはCore i9-14900K環境よりもシステム全体の消費電力が大幅に低下しており、ゲームタイトルによっては最大165W、平均にして80W、低くなったことをアピールしています。Core i9-14900Kが平均264fps、消費電力527Wのところ、Core Ultra 9 285Kは平均261fps、消費電力447Wとされています。
また、AMDのRyzen 9 9950XおよびRyzen 9 7950X3Dとのベンチマーク対決のスライドがこちら。
スライド内には具体的にどちらが有利かといったことは記されていませんが、Intel VP兼GMであるRobert Hallock氏は、ゲーム性能に関してはRyzen 9 7950X3Dの方が5%ほど有利だと述べています。
その他ベンチマーク
Cinebench 2024やGeekbench 6など、ゲーム以外の各種ベンチマークにおいてCore Ultra 9 285Kは、Core i9-14900Kよりシングルが平均8%、マルチが平均15%、Ryzen 9 9950Xよりシングルが平均4%、マルチが平均13%、高性能だとされています。