Core Ultra 7 265KがGeekbenchに掲載。高スコアすぎる?

CPU

Core Ultra 7 265K

Core Ultra 200シリーズ『Arrow Lake』デスクトップCPUとなるCore Ultra 7 265KがGeekbenchに掲載されました。そのベンチマーク結果が以下。

Core Ultra 7 265K Geekbench シングル3283 マルチ22293
Core Ultra 7 265K Geekbench
シングル3283 マルチ22293

Core Ultra 7 265Kのスペックは、P-Coreベースクロック・ターボクロックが3.9GHz / 5.5GHz、E-Coreベースクロック・ターボクロックが3.3GHz / 4.6GHz。コア数は8P-Core 12E-Coreの20C20T。Arrow Lake全般に言えることですが、ハイパースレッディングは非搭載のためコア数=スレッド数となります。

そして、そのベンチマークスコアは、シングルが3283ポイント、マルチが22293ポイント。このスコアがどれほどのものかと申しますと、

Geekbench 6シングルマルチ
Core Ultra 9 285K
ベース3.7ターボ5.7
8P16E 24C24T
344923024
Core Ultra 7 265K
ベース3.9ターボ5.5
8P12E 20C20T
328322293
Core i9-14900KS
ベース3.2ターボ6.2
8P16E 24C32T
318921890
Ryzen 9 9950X
ベース4.3ターボ5.7
16C32T
333521797
Core i9-14900K
ベース3.2ターボ6.0
8P16E 24C32T
308420753
Core i7-14700K
ベース3.4ターボ5.6
8P12E 20C28T
294819192

前世代のCore i7-14700Kと比較すると、シングルが11.3%、マルチが16.1も高くなっています。それどころか、前世代最上位のCore i9-14900KS以上のスコアを示しています。

ただ、疑問点も残ります。Core Ultra 7 265Kは、最上位のCore Ultra 9 285Kよりもマルチスコアがわずか3.17%低いだけに留まっています。

Core Ultra 200シリーズのスペックをご覧ください。

  • Core Ultra 9 285K
    8P16E 24C24T / ベース: P3.7 E3.2 / 最大ターボ: P5.7 E4.6
    Intel Smart Cache (L3): 36MB / 合計L2キャッシュ: 40MB
    ベースパワー(TDP): 125W / 最大ターボパワー: 250W
  • Core Ultra 7 265K
    8P12E 20C20T / ベース: P3.9 E3.3 / 最大ターボ: P5.5 E4.6
    Intel Smart Cache (L3): 30MB / 合計L2キャッシュ: 36MB
    ベースパワー(TDP): 125W / 最大ターボパワー: 250W

Core Ultra 7 265KはCore Ultra 9 285Kよりも4E-Core少ないため、さすがにマルチスコアの差が3.17%程度というのは不自然です。

考えられる理由としては、どこかしらの設定の違いにより、Core Ultra 9 285Kのスコアが低くなっているか、Core Ultra 7 265Kのスコアが高くなりすぎているかのいずれかと思われます。現時点では、あくまでも参考程度に見ておくべきスコアでしょう。

Core Ultra 200シリーズの発売日が近づくにつれて、より正確なスコアが出てくるでしょう。Core Ultra 200シリーズデスクトップCPUは、2024年10月24日の発売といわれています。

ArrowLake

Posted by にっち