【Windows10】 WindowsUpdate 2024年10月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5044273 [Update 6]

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2024年10月9日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用セキュリティ更新プログラムKB5044273の不具合情報およびその回避策・解決策です。

更新履歴 [記事初公開日: 2024/10/9]
① 『追加情報』として、サインイン画面でサードパーティ製IMEが使用できなくなった旨を加筆。 [2024/10/10]
② Azure Virtual Desktopを使用する際にブラックスクリーンが発生する不具合を加筆。 [2024/10/17]
③ 一部のアプリケーションが起動しない既知の不具合を加筆。 [2024/10/31]
④ Azure Virtual Desktopログイン時に10~30分間ブラックスクリーンが表示される不具合を加筆。 [2024/11/5]
⑤ Azure Virtual Desktopログイン時に10~30分間ブラックスクリーンが表示される不具合の回避策をMicrosoft公式の回避策に改訂。 [2024/11/11]
⑥ セカンドモニターのタスクバーからアプリアイコンが消える不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2024/11/12] [New]

Windows10 22H2用セキュリティ更新プログラム: KB5044273

基本情報

KB5044273はWindows10 バージョン22H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • KB5044273には2024年9月25日に配信されたプレビューリリースKB5043131の内容が含まれています

追加情報 [2024/10/10]

この更新プログラム(およびそれ以降)をインストールすると、サインイン画面でサードパーティ製のIMEが使用できなくなります。これは不具合ではなく仕様変更です。詳細は以下の記事をご覧ください。

  Windowsのサインイン画面でサードパーティ製IMEが使えなくなる。Windows10、Windows11、Windows Serverすべてが対象

不具合情報

MicrosoftのKB5044273のページには『WindowsとLinuxのデュアルブート環境でLinuxが起動しなくなる不具合』が掲載されていますが、この不具合は2024年9月11日(日本時間)公開のセキュリティ更新プログラムにて修正済みです。これ以降の更新プログラムをインストールしてもこの不具合は発生しません。つまり、Microsoftは既知の不具合からこの不具合を消し忘れています。(Windows11の既知の不具合からはすでに消えています)

(Microsoftがやっと気づいて上記不具合が既知の不具合から消されました)

KB5044273には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

日本時間で2027年7月24日にWindows10のWindows Updateに配信されたプレビューリリースKB5040525以降の更新プログラムをインストールすると、Azure Virtual Desktopのログイン時に10~30分間、ブラックスクリーンが表示される場合があります。

このほか、以下の不具合が発生する場合もあります。

  • OutlookやTeamsなどのOfficeアプリケーションでsingle sign-on (SSO)に関連する障害が発生し、バックエンドサービスへの接続やデータの同期ができなくなる
  • Microsoft Edgeなど、他のアプリケーションがインターネットやイントラネットにアクセスできているにもかかわらず、Officeアプリケーションのネットワーク接続が失われたと表示される

なお、AVDは主にエンタープライズ環境で使用されているため、Windows10 HomeやProエディションを使用している一般ユーザーがこの不具合の影響を受ける可能性は低いとされてます。

詳細は以下の記事参照。
AVDログイン時に10~30分間ブラックスクリーンが表示される不具合。Windows10にて発生

備考: この不具合は、上記『機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト』に記されている『Azure Virtual Desktop (AVD)を使用する際にブラックスクリーンが発生する不具合』とはまた別件です。

Microsoftによると、この不具合は、2024年10月23日にWindows Updateに配信されたKB5045594以降の更新プログラムをインストールし、尚且つ、『KB5048864: AVD users might experience extended time on a black screen during logon and SSO failures』のページに書かれている手順を行うことで修正されるとのことです。

Windows10用プレビューリリースKB5040525以降の更新プログラムをインストールすると、以下の不具合が発生する場合があります。

  • Azure Virtual Desktop (AVD)にログインする際にブラックスクリーンが発生
  • AVDアカウントからログアウトできない
  • 再接続後にもブラックスクリーンが発生
  • AppX Deployment Service (AppxSvc)を無効にしていると、スタートメニューがクラッシュ

なお、AVDは主にエンタープライズ環境で使用されているため、Windows10 HomeやProエディションを使用している一般ユーザーがこの不具合の影響を受ける可能性は低いとされてます。

詳細は以下の記事参照。
Azure Virtual Desktopを使用する際にブラックスクリーン。Windows10にて発生

この不具合はKnown Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

上記グループポリシーの詳細については左記のリンク先をご覧ください。

2024年9月25日にWindows10のWindows Updateに配信されたプレビューリリースKB5043131以降の更新プログラムをインストールすると、管理者以外のユーザーは一部のアプリケーションの起動に失敗する場合があります。例えば、Microsoft Teamsやナレーターなどのアプリが起動しなくなります。

詳細は以下の記事参照。
Windows10にて特定のアプリが起動しない不具合。更新プログラムに起因

この不具合はKnown Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。

一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。一度PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

2024年9月25日のプレビューリリースまでずっと掲載され続けてきた以下の既知の不具合が消えています。しかし、この不具合を修正したという情報はどこにもありません。Microsoftが不具合情報を掲載し忘れているか、修正情報を掲載し忘れている可能性があります。そのため、一応、掲載いたします。次回のWindowsUpdate以降も掲載されないようなら、修正されたものとして、当サイトからも削除いたします。

2024年4月24日に公開されたプレビューリリースKB5036979以降をインストールすると、ユーザーアカウントのプロフィール画像を変更できなくなる場合があります。

『設定』 → 『アカウント』 → 『ユーザーの情報』 → 『自分の画像を作成』 → 『参照』を選択してプロフィール画像を変更しようとすると『0x80070520』エラーが表示される場合があります。

Microsoftから回避策は案内されていません。

何度試してもエラーが表示される場合は、KB5036979までの更新プログラムをアンインストールするくらいしか回避策はありません。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

ユーザー報告
不具合概要回避策

[New]

2024年10月9日にWindows10のWindows Updateにリリースされたセキュリティ更新プログラムKB5044273以降をインストールすると、特定のマルチモニター環境において、セカンドモニターをオフにして、再びオンにすると、セカンドモニターのタスクバーにアプリアイコンが表示されなくなる場合があります。

メインモニターのタスクバーにはすべてのアプリアイコンが表示されますが、セカンドモニターのタスクバーには、開いているアプリのアイコンのみが表示されます。

詳細は以下の記事参照。
セカンドモニターのタスクバーからアプリアイコンが消える不具合。Windows10にて発生

この不具合の一時的な対処方法・回避策はいくつかあります。以下のいずれかをご検討ください。

  • タスクマネージャー(CTRL+SHIFT+ESC)を起動して『エクスプローラー』(explorer.exe)を再起動してください
  • 『設定』 → 『個人用設定』 → 『タスク バー』を開いて『タスク バーをすべてのディスプレイに表示する』設定を一度オフにしてからオンにしてください