Windows11 24H2でRyzenのゲーム性能が大幅アップ!こんなに上がる!?ゲーム43タイトルで検証。Intel CPUにも恩恵あり
Windows11 バージョン24H2において、AMD Ryzen環境でのゲーム性能が大幅に向上することが明らかになりました。
前置き
Windows11 24H2にはCPUの分岐予測の最適化が含まれており、Windows11 24H2と23H2とで以下のようなパフォーマンス差が生じることを、先日、AMDは明らかにしました。
この最適化により、Zen 5 / Ryzen 9000シリーズやZen 4 / Ryzen 7000シリーズ、Zen 3 / Ryzen 5000シリーズのゲーム性能が向上するとされています。
この最適化は、今後のWindows Updateで配信が予定されています。(Windows11 24H2になるのか、それとも23H2にも来るのかは明言されていません)(この最適化が実装されました。詳細は後述します)
ゲーム43タイトルで検証
YouTubeチャンネルのHardware Unboxedは、Windows11 23H2から24H2にすることでいったいどれくらいゲーム性能が向上するのか、Ryzen 7 9700XとRyzen 7 7700Xを使用してゲーム43タイトルのベンチマークを測定しました。その結果が以下。
▼Ryzen 7 9700X
▼Ryzen 7 7700X
驚くことに『Gears 5』ではRyzen 7 9700XもRyzen 7 7700Xも30%以上もフレームレートが向上しました。それ以外のゲームタイトルも、『ファークライ6』で14.4~15.6%、『サイバーパンク2077』で7.2~8.7%伸びました。
一方、『Starfield』や『Hunt: Showdown 1896』は24H2も23H2も違いはなく、フレームレートに変化はありませんでした。
結果、Ryzen 7 9700Xで平均11%、Ryzen 7 7700Xで平均10%のパフォーマンスの向上が見られました。
Intel CPUでも向上
このパフォーマンスの向上はIntel CPUでも見られます。ただ、Ryzenシリーズほど顕著ではなく、4タイトル中1タイトルのみが向上を示しました。Core i5-14600Kでのベンチマーク結果が以下。
Core i5-14600K: 242H vs. 23H2
Gears 5のみが向上
『ボーダーランズ3』『サイバーパンク2077』『ファークライ6』は24H2も23H2もフレームレートに変わりはありませんでしたが、『Gears 5』は24H2において、24.6%もの向上を見せました。
まとめ
分岐予測の最適化は特にRyzenシリーズに顕著な効果があります。ゲームタイトルによってはIntel CPUにも効果があるようです。
Ryzenシリーズにおいては平均10~11%ほど向上しており、個々のゲームタイトルによっては20~30%も向上しているものがあり、実装が楽しみなアップデートといえます。
なお、上記のようなフレームレートの向上は、Windows11 23H2であってもゲームを『管理者として実行』することでも得られます。アップデートの実装を待てない方は『管理者として実行』をお試しください。
2024/8/28追記 [New]
2024年8月28日にWindows11 23H2に配信されたプレビューリリースKB5041587にてこの最適化が実装されました。詳細は以下の記事をご覧ください。