【Windows10】 WindowsUpdate 2024年9月 不具合情報 - プレビューリリース KB5043131

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2024年9月25日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用更新プログラムKB5043131の不具合情報です。

月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。

『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。

以下、2024年9月25日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
初版。

Windows10 22H2用プレビューリリース: KB5043131

基本情報

KB5043131はWindows10 バージョン22H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

  • スタートメニューのプロフィール写真の位置を変更。この変更は段階的にロールアウトされます
  • IEモードを使用するとMicrosoft Edgeが応答しなくなる不具合を修正
  • 特定のサラウンドサウンドを使用すると、一部のメディアにおいて再生が停止する不具合を修正
  • Microsoft Entra single sign-on (SSO)において、EUデジタル市場法(DMA)が要求するSSOの通知が頻繁に表示されます。これについての詳細は『Upcoming changes to Windows single sign-on』のページをご覧ください
  • 一部のモバイル通信事業者のCountry and Operator Settings Asset (COSA)プロファイルを最新のものへと変更
  • ファイルエクスプローラーやタスクバーなどを使用するとWindows Serverが応答しなくなる不具合を修正
  • Windows Updateのオプトイン通知がサインイン時に表示されるようになりました
  • ディレクトリに長いターゲット名を持つシンボリックリンクがある場合、シンボリックリンクが正常に機能しない不具合を修正
  • Microsoft Defender for Endpointを有効(オン)にしていると、ワークフォルダファイルの同期に失敗する不具合を修正

不具合情報

KB5043131には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

筆者注: 2024年9月25日AM07:46時点で以下の既知の不具合は掲載されていません。しかし、以下の既知の不具合を修正したという情報もありません。Microsoftが不具合を掲載し忘れているか、修正したという情報を書き忘れているかのいずれかでしょう。

詳細が判明次第、本記事を更新いたします。修正されていなかった場合は、このメッセージを削除いたします。修正されていた場合は以下の既知の不具合を削除するとともにその旨を加筆いたします。

2024年8月のセキュリティ更新プログラム以降をインストールすると、WindowsとLinuxのデュアルブート環境において、Linuxが起動しなくなる場合があります。

この不具合は、デュアルブート環境に誤ってSecure Boot Advanced Targeting (SBAT)のアップデートが適用されてしまうことに起因しています。

詳細は以下の記事参照。
WindowsとLinuxのデュアルブート環境でLinuxが起動しない不具合。2024年8月の更新プログラムが原因

▼まだ2024年8月のセキュリティ更新プログラム以降をインストールしていない場合

まだ2024年8月のセキュリティ更新プログラムをインストールしていない場合、以下のレジストリを追加すればSBATのアップデートはインストールされず不具合も発生ません。

【キー】HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecureBoot\SBAT
【DWORD】OptOut
【値】『1』

将来的にSBATのアップデートをインストールする場合は、DWORD『OptOut』を削除してください。

▼すでにLinuxが起動しなくなっている場合

すでにLinuxが起動しなくなっている場合は以下の手順で復旧するようMicrosoftは案内しています。

  1. セキュアブート(Secure Boot)を無効化する
  2. Linuxを起動してターミナルを開き、コマンド『sudo mokutil --set-sbat-policy delete』を実行する。その後、Linuxを再起動する
  3. ターミナルでコマンド『mokutil --list-sbat-revocations』を実行してSBATの失効を確認する
  4. セキュアブートを有効化する
  5. Linuxを起動して、コマンド『mokutil --sb-state』を実行し、『SecureBoot enabled』(セキュアブートが有効)と表示されることを確認する。もし、disabled (無効)なら『4.』の手順を再び行う
  6. 上記『まだ2024年8月のセキュリティ更新プログラムをインストールしていない場合』を実行し、WindowsにSBATのアップデートがインストールされないようにする

現在、MicrosoftはLinuxパートナーとともに本不具合の調査を行っているとのことです。

2024年4月24日に公開されたプレビューリリースKB5036979以降をインストールすると、ユーザーアカウントのプロフィール画像を変更できなくなる場合があります。

『設定』 → 『アカウント』 → 『ユーザーの情報』 → 『自分の画像を作成』 → 『参照』を選択してプロフィール画像を変更しようとすると『0x80070520』エラーが表示される場合があります。

Microsoftから回避策は案内されていません。

何度試してもエラーが表示される場合は、KB5036979までの更新プログラムをアンインストールするくらいしか回避策はありません。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。