【Windows11】 WindowsUpdate 2024年9月 不具合情報 - プレビューリリース KB5043145 [Update 4]

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2024年9月27日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 バージョン23H2用更新プログラムKB5043145の不具合情報です。

月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。

『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。

以下、2024年9月27日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴 [記事初公開微: 2024/9/27]
① 再起動に失敗する既知の不具合を加筆。 [2024/9/30]
② 再起動に失敗する既知の不具合の内容・回避策を更新。 [2024/10/2]
③ アプリがクラッシュする既知の不具合を加筆。 [2024/10/16]
④ IME使用時の不具合内容および回避策を改訂。 [2024/11/13] [New]

Windows11 23H2用プレビューリリース: KB5043145

基本情報

KB5043145はWindows11 バージョン23H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

◆段階的ロールアウト(※すぐには反映されません)

  • タスクバーの検索ボックスに表示される検索結果から、ローカルファイルを直接共有できるようになりました
  • 『設定』 → 『Windows Update』 → 『詳細オプション』 → 『配信の最適化』のデザインを変更
  • Windows Shareウィンドウから検索ボックスを削除
  • ロック画面において、メディアの再生中に、ロック画面の下部中央にメディアコントロールが表示されるようになりました
  • アカウントマネージャー(スタートメニュー左下のアカウント名)にサインアウトオプションが表示されるようになりました。別のユーザーに変更する場合は右上の三点リーダー『・・・』から選択してください

◆通常ロールアウト(※こちらはすぐに反映されます)

  • IEモードを使用するとMicrosoft Edgeが応答しなくなる不具合を修正
  • Outlook または他の暗号化された電子メールアプリで、ユーザーが認証情報を複数回入力する必要がなくなりました
  • 『設定』 → 『アカウント』でCopilot Proサブスクリプションを管理できるようになりました
  • ハイコントラストのテーマから通常のテーマに切り替えるとタスクマネージャーが応答しなくなる不具合を修正
  • TCP_INFO_v1とGetPerTcpConnectionEstatsの間に矛盾したデータがある不具合を修正
  • 一部のモバイル通信事業者のCountry and Operator Settings Asset (COSA)プロファイルを最新のものへと変更
  • Microsoft Defender for Endpointを有効(オン)にしていると、ワークフォルダファイルの同期に失敗する不具合を修正

不具合情報

KB5043145には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

[New]

日本時間で2024年6月26日以降にリリースされたWindows11 24H2 / 23H2 / 22H2およびWindows Server 2025用更新プログラムをインストールすると、WPFを使用するアプリケーションにおいて、日本語を含む特定のIME (Input Method Editor)使用時に不具合が発生する恐れがあります。

具体的には、アプリケーションの文字入力欄に文字を入力中にアプリケーションが応答しなくなったり、予期せず終了(クラッシュ)したりする場合があります。

詳細は以下の記事参照。
文字入力中にアプリがクラッシュする不具合。Windows11 23H2 / 22H2で発生  [Update 1: 24H2 / Server 2025でも発生]

本不具合の修正に関しては左記のリンク先の記事をご覧ください。

KB5043145をインストールしようとすると、再起動を繰り返したり、ブルースクリーンエラー(BSoD)、グリーンスクリーンエラーなどが発生して再起動に失敗する場合があります。

再起動が繰り返されると、その後、自動修復が表示されたり、BitLocker回復画面が表示される場合があります。

再起動に失敗するものの、その後の自動修復で起動するようになるのか、それとも永久に失敗し続けて完全に起動しなくなるのか、そこが気になるところですが、Microsoftからはその辺についての言及はありません。

さらに、新たに判明した不具合として、KB5043145のインストールに成功し、PCが起動する場合でも、キーボード、USBメモリ、プリンター、無線マウスなど、USBやBluetoothで接続されているハードウェアが動作しなくなる場合があります。

詳細は以下の記事参照。
Windows11 KB5043145の不具合の続報。再起動を繰り返すだけなく、PCが起動してもキーボード・マウスなどが動作しなくなる場合も。PCが起動する場合はKIRで修正

PCが起動する場合、この不具合はKnown Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。

一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。一度PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

上記グループポリシーをインストールすると、ローカルグループポリシーエディター([Windows] + [R]キーを押して『ファイル名を指定して実行』を開き、『gpedit.msc』と入力してエンター)の『コンピューターの構成』 → 『管理用テンプレート』に『KB5043145 240904_041021 Known Issue Rollback』が追加されます。

『Windows 11, version 22H2』 → 『KB5043145 240904_041021 Known Issue Rollback』を選択して『無効』にして『OK』を押してPCを再起動すれば、本不具合が修正されます。