Windows11のペイントに画像生成AI機能が実装。ローカルで処理される『Cocreator』。ただし
Microsoftは、Windows11の『ペイント』アプリにローカル画像生成AI機能『Cocreator』を実装しました。
はじめに
2023年9月、MicrosoftはWindows11 Insider Preview CanaryチャネルおよびDevチャネルのペイントにクラウドベースの『Cocreator』という画像生成AI機能を実装しました。(日本ではまだ実装されていません) この画像生成AI機能は、Microsoftのサーバー側で処理されます。
少しややこしいのですが、このクラウドベースの『Cocreator』は、最近『Image Creator』という名称へと改名されました。そして、今回新たに、ローカルで処理を行う『Cocreator』という同じ名称の別のAI機能が追加されました。
- クラウドベース: Cocreator → Image Creator
- ローカル: Cocreator
今回新たに追加された『Cocreator』が以下。
Cocreator
『ペイント』アプリに実装された『Cocreator』を使用すれば、描きたいイラストの要素を文字(テキストプロンプト)で入力し、イラストのイメージのラフ画像を大雑把に描くだけで以下のような画像生成を行うことができます。
上記の例だと、雑に塗りつぶされた画像(左)が、非常に鮮明な亀のイラスト(右)へと大変貌を遂げています。
この画像生成はローカルPC上で処理されます。しかし、この機能を使用するにはCopilot+ PCのシステム要件を満たしている必要があります。言い換えるなら、CPUに40TOPS以上のNPUが搭載されていることが必須になります。
▼Copilot+ PCシステム要件
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『Cocreator』はローカルで処理されますが、Microsoftアカウントへのサインインも必須要件とされています。理由として、有害、攻撃的、不適切なコンテンツなどの生成、AIの悪用を防止するためとのこと。そのため、プロンプトやPCのユーザー識別子の情報が収集されます。悪用が見つかった場合は、この機能が無効化される場合があります。なお、入力した画像や生成された画像は収集されません。