Ryzen AI 9 HX 370のiGPU、Radeon 890Mのベンチマーク結果。iGPU性能が大幅に向上。OpenCLで○%もアップ
Zen 5モバイルAPU『Ryzen AI 9 HX 370』のiGPUである『Radeon 890M』のベンチマーク結果がGeekbench掲載されました。そのリザルトがこちら。
Ryzen AI 9 HX 370 / Radeon 890M
OpenCL 41995ポイント
使用されている個体はエンジニアリングサンプルのようで、製品版とは名称が異なっています。上記リザルトにはRyzen AI 9 HX 170と記されていますが、これは旧名称で、実際にはRyzen AI 9 HX 370です。また、iGPUもRadeon 880Mと記されていますが、スペックは8WGP / 16CUとなっており(GeekbenchのCompute UnitsはWGP数)、実際にはRadeon 890Mです。
そして、Radeon 890MのOpenCLベンチマーク結果は41995ポイント。このスコアがどれほどのものかと申しますと、
GPU | OpenCL |
Ryzen AI 9 HX 370 Radeon 890M 16CU RDNA 3.5 iGPU | 41995 |
Ryzen 9 7940HS Radeon 780M 12CU RDNA 3 iGPU | 29488 |
Ryzen 7 8700G Radeon 780M 12CU RDNA 3 iGPU | 29244 |
Ryzen 7 8700GやRyzen 9 7940HSなどに搭載されているRadeon 780Mより、約42%も高いスコアとなります。前世代から大幅な向上を見せていますね。
なお、上記スコアはあくまでもOpenCLでのスコアであり、この数値が直接ゲームパフォーマンスに反映されるわけではないことには留意が必要です。
既存のRadeon 780MはiGPUながらにdGPUのGeForce GTX 1650に匹敵する性能を有しています。Radeon 890Mはどれほどのゲーム性能になるのか、非常に気になるところです。
Ryzen AI 9 HX 370が採用された次世代携帯ゲーミングPCや、Radeon 890M搭載デスクトップAPUの登場に期待が高まります。