Lunar Lake、HTT非搭載が確定。P-Core / Lion CoveからHTTを削除
Intelは、次世代モバイルCPUとなるLunar LakeのP-Coreには、ハイパースレッディングテクノロジー(HTT)が搭載されていないことを発表しました。
Lunar LakeのP-CoreにはLion Coveと呼ばれるアーキテクチャが採用されています。P-Coreにハイパースレッディングが搭載されていない主な理由はワットパフォーマンス。Intelによると、ハイパースレッディングに関する回路をすべて削除してP-Coreを最適化することで、ワットパフォーマンスの向上が得られたとのこと。
ハイパースレッディングを削除して最適化したP-Coreと、ハイパースレッディングを搭載したP-Coreとの比較が以下。
- HTT削除P-Core vs. HTT搭載P-Core HTTオフ → +15%向上
- HTT削除P-Core vs. HTT搭載P-Core HTTオン → +5%向上
ハイパースレッディングを削除したP-Coreは、ハイパースレッディングを搭載したP-Coreよりもワットパフォーマンスが5~15%向上したとされています。
モバイルにおいて性能をとるかワットパフォーマンスをとるかは判断の難しいところですが、Intelはワットパフォーマンスを選びました。
なお、上記スライドはあくまでもLunar LakeのP-Core / Lion Coveについて記したものです。Xeonなど多くのスレッドが要求される製品にLion Coveを採用する際は、ハイパースレッディングを搭載する可能性があるとのことです。
次世代デスクトップCPUのArrow LakeもLion Coveを採用するといわれていますが、今回のIntelの発表ではこちらについての言及はありませんでした。