【Windows11】 WindowsUpdate 2024年7月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5040442 / KB5040435 [Update 5]

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2024年7月10日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 22H2 / 23H2用セキュリティ更新プログラムKB5040442、24H2用KB5040435の不具合情報およびその回避策・解決策です。

更新履歴 [記事初公開日: 2024/7/10]
① Windows11 24H2用KB5040435の情報を加筆。 [2024/7/11]
② Windows Update Agent API (WUA)に関する既知の不具合を加筆。 [2024/7/16]
③ Windows11 22H2 / 23H2にWindowsの起動時にBitLocker回復画面が表示される既知の不具合を加筆。 [2024/7/25]
④ 22H2 / 23H2にアプリがクラッシュする既知の不具合を加筆。 [2024/10/16]
⑤ [23H2/22H2]IME使用時にアプリがクラッシュする既知の不具合内容および回避策を改訂。[24H2]IME使用時にアプリがクラッシュする既知の不具合を加筆。 [2024/11/13] [New]

Windows11 22H2 / 23H2用セキュリティ更新プログラム: KB5040442

基本情報

KB5040442はWindows11 バージョン22H2 / 23H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • タスクバーが正常に機能しなくなる不具合を修正。この不具合は、『Windows の機能の有効化または無効化』で『メディア機能』を無効(オフ)している環境、または、Windows Nエディションで発生していました
  • 仮想化環境において、OSが起動しなくなって再起動ループに陥る不具合を修正
  • Windowsインストーラーがアプリケーションを修復するとき、ユーザーアカウント制御(UAC)は資格情報の入力を要求しませんが、この更新プログラムをインストールすると、UACが資格情報の入力を要求するようになります。無効にするには、レジストリ『HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Installer\DisableLUAInRepair』の値を『1』にしてください
  • Remote Desktop MultiPoint Serverが応答しなくなる不具合を修正
  • Remote Authentication Dial-In User Service (RADIUS)プロトコルの不具合を修正。不具合はMD5の衝突に関連しています。詳細はこちらのページをご覧ください
  • KB5040442には、2024年6月26日に配信されたプレビューリリースKB5039302の内容が含まれています

不具合情報

KB5040442には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

[New]

日本時間で2024年6月26日以降にリリースされたWindows11 24H2 / 23H2 / 22H2およびWindows Server 2025用更新プログラムをインストールすると、WPFを使用するアプリケーションにおいて、日本語を含む特定のIME (Input Method Editor)使用時に不具合が発生する恐れがあります。

具体的には、アプリケーションの文字入力欄に文字を入力中にアプリケーションが応答しなくなったり、予期せず終了(クラッシュ)したりする場合があります。

詳細は以下の記事参照。
文字入力中にアプリがクラッシュする不具合。Windows11 23H2 / 22H2で発生  [Update 1: 24H2 / Server 2025でも発生]

本不具合の修正に関しては左記のリンク先の記事をご覧ください。

2024年4月10日にWindows Updateに配信されたWindows11用セキュリティ更新プログラムKB5036893以降をインストールすると、Windows11 ProからWindows11 Enterpriseサブスクリプションへのアップグレードに失敗する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
Windows11 ProからEnterpriseへのアップグレードに失敗する不具合

Microsoftはこの不具合の対処方法や回避策を案内していません。強いて言うなら、KB5036893までの当該更新プログラムを全部アンインストールするくらいしかありません。 Microsoftは本不具合の解決に取り組んでおり、今後数週間以内に修正を予定しています。

2024年6月26日に配信されたプレビューリリースKB5039302以降の更新プログラムをインストールすると、スクリプト(PowerShellやVBScriptなど)からWindows Update Agent API (WUA)を使用してWindows Updateを検索した際に、エラーコード0x8002802B (TYPE_E_ELEMENTNOTFOUND)が表示される場合があります。

詳細は以下の記事参照。
Windows Update Agent APIに不具合。KB5039302 / KB5040442をインストールしたWindows11にて発生

この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。

一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。この修正を自動的に受け取るためには、一度PCを再起動してください。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。設定方法は左記のリンク先をご覧ください。

2024年7月10日に公開されたセキュリティ更新プログラム以降をインストールすると、Windowsの起動時にBitLocker回復画面が表示されてBitLocker回復キーの入力を求められる場合があります。

詳細は以下の記事参照。
Windows起動時にBitLocker回復画面が表示される不具合。Windows11やWindows10、Windows Serverで発生

BitLocker回復キーを入力すると、Windowsが通常通りに起動します。

Windows11 24H2用セキュリティ更新プログラム: KB5040435

基本情報

KB50404435はWindows11 バージョン24H2用(現時点ではCopilot+ PCのみ)のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • Windowsインストーラーがアプリケーションを修復するとき、ユーザーアカウント制御(UAC)は資格情報の入力を要求しませんが、この更新プログラムをインストールすると、UACが資格情報の入力を要求するようになります。無効にするには、レジストリ『HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Installer\DisableLUAInRepair』の値を『1』にしてください
  • Remote Authentication Dial-In User Service (RADIUS)プロトコルの不具合を修正。不具合はMD5の衝突に関連しています。詳細はこちらのページをご覧ください
  • KB5040435には、2024年6月29日に配信されたプレビューリリースKB5039304の内容が含まれています

不具合情報

KB5040435には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

[New]

日本時間で2024年6月26日以降にリリースされたWindows11 24H2 / 23H2 / 22H2およびWindows Server 2025用更新プログラムをインストールすると、WPFを使用するアプリケーションにおいて、日本語を含む特定のIME (Input Method Editor)使用時に不具合が発生する恐れがあります。

具体的には、アプリケーションの文字入力欄に文字を入力中にアプリケーションが応答しなくなったり、予期せず終了(クラッシュ)したりする場合があります。

詳細は以下の記事参照。
文字入力中にアプリがクラッシュする不具合。Windows11 23H2 / 22H2で発生  [Update 1: 24H2 / Server 2025でも発生]

本不具合の修正に関しては左記のリンク先の記事をご覧ください。

ARM CPU環境において、Microsoft StoreからRobloxをダウンロードしてプレイできません。

ARM CPU環境の方は、RobloxのWebサイトから直接ダウンロードすることでプレイできます