Windows11 24H2にアップデート後、各種設定が初期化される

WindowsUpdate

Windows11 24H2

Windows11 バージョン23H2 / 22H2から、大型アップデートであるWindows11 バージョン24H2へとアップデートすると、レジストリやサービス、タスクスケジューラなどの各種設定が初期化されます。

この問題は、ISO、メディア作成ツール (Media Creation Tool / MCT)、Windows 11 インストール アシスタント (Windows Installation Assistant)、Windows Update経由問わず、Windows11 24H2へとアップデートすると発生します。一見、不具合かと思われますが、この問題はWindows10のころからずっと続いている仕様です。

自環境において、以下の設定の初期化を確認しました。

  • 変更したレジストリの値が初期化されている。メニューの表示速度を変更する『HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop\MenuShowDelay』の設定を『0』にしていたのがデフォルトの『400』に戻されているのを確認。
  • 削除や無効化したタスクスケジューラの中身が再び初期設定の有効になっている。『Application Experience』、『Autochk』、『Customer Experience Improvement Program』、『DiskDiagnostic』などの有効化を確認。
  • 無効化したサービスが再び初期設定の有効になっている。『Workstation』、『Windows Search』などの有効化を確認。

いったいなぜ各種設定が初期化されるのかと申しますと、それはWindowsの内部構造が変わるからです。内部構造が変わるとレジストリなどの一部設定が引き継がれなくなります。Windows11 22H2と23H2は同じ内部構造をしていたため、22H2から23H2へとWindows Update経由でアップデートをすると設定が引き継がれました。しかし、24H2では内部構造が変わるため設定が引き継がれません。Windowsのデフォルトに戻ります。(初期化されます)

レジストリやサービス、タスクスケジューラなどのWindowsの設定を変更している方はお気をつけください。これからアップデートをされる方で、初期化されたら困る変更箇所は、元に戻せるよう必ずメモしておきましょう。

なお、初期化されるのはあくまでもレジストリやサービス、タスクスケジューラといった特定のWindowsの設定のみであり、サードパーティ製アプリケーションの設定が初期化されることはありません。