NTLM認証に失敗する不具合。Windows Serverで発生 [Update 2: 修正]
Microsoftは、Windows Serverにおいて、NTLM認証に失敗する不具合が発生していることを発表しました。
更新履歴 [記事初公開日: 2024/5/2] ① 追加情報を加筆。 [2024/5/7更新] ② 記事下部に修正情報を加筆。 [2024/5/15] [New] |
不具合概要
2024年4月10日に公開されたセキュリティ更新プログラムをドメインコントローラー(DC)にインストールすると、NTLM認証のトラフィックが大幅に増加してドメインコントローラーが高負荷になり、NTLM認証に失敗する場合があります。
この不具合が発生するOSおよび不具合を内包する更新プログラムは以下。
- Windows Server 2022
KB5036909 (2024年4月10日公開 セキュリティ更新プログラム) - Windows Server 2019
KB5036896 (2024年4月10日公開 セキュリティ更新プログラム) - Windows Server 2016
KB5036899 (2024年4月10日公開 セキュリティ更新プログラム) - Windows Server 2012 R2
KB5036960 (2024年4月10日公開 セキュリティ更新プログラム) - Windows Server 2012
KB5036969 (2024年4月10日公開 セキュリティ更新プログラム) - Windows Server 2008 R2
KB5036967 (2024年4月10日公開 セキュリティ更新プログラム) - Windows Server 2008 SP2
KB5036932 (2024年4月10日公開 セキュリティ更新プログラム)
Update 1: 追加情報 [2024/5/7]
本不具合に伴い、ドメインコントローラーを実行するWindows Serverで、まれにLocal Security Authority Subsystem Service (LSASS)のクラッシュして再起動が発生する場合があります。
対処方法・回避策
Microsoftから本不具合の対処方法や回避策は案内されていません。
一時的な対処方法として、上記の当該更新プログラムをアンインストールすることで不具合が発生しなくなります。ただし、セキュリティ更新プログラムをアンインストールすると脆弱性が未修正のままになることには注意が必要です。
Microsoftは本不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。
Update 2: 修正 [2024/5/15] [New]
この不具合は、2024年5月15日に配信・公開されたセキュリティ更新プログラムにて修正されました。2024年5月15日のセキュリティ更新プログラムをインストールすることで、本不具合は発生しなくなります。