Microsoft、StartAllBackやExplorerPatcherをブロック。Windows11へのインストールを阻害

2024年4月8日WindowsUpdate

Microsoftは、StartAllBackやExplorerPatcherをブロックしました。

StartAllBackやExplorerPatcherをブロック

StartAllBackやExplorerPatcherは、Windows11のスタートメニューやタスクバー、その他UIをWindows7やWindows10風などのクラシックスタイルで表示させるアプリ。

Windows11 Insider Preview DevおよびCanaryチャネルにて、StartAllBackまたはExplorerPatcherをインストールした状態で、2024年4月3日付け(米国時間)で公開されたWindows11 Insider Preview Build 26100 (Build 26100.1 (ge_release))をインストールしようとすると、以下のようなエラーが表示されるようになりました。

StartAllBackをインストールしていると表示されるエラー

このエラーが表示されるとStartAllBack / ExplorerPatcherをアンインストールしないとBuild 26100をインストールできません。

StartAllBack / ExplorerPatcherをアンインストールしてBuild 26100のインストール後に、再びStartAllBack / ExplorerPatcherをインストールしようとすると、今度は『プログラム互換性アシスタント』というエラーウィンドウが表示されてインストールがブロックされます。

StartAllBackのインストールがブロックされる

エラーメッセージは同じ内容です。

インストール方法はある。StartAllBackの場合

本件について、StartAllBackの作者はX (旧Twitter)で以下のように述べています。

StartAllBackの作者によると、セットアップファイル『StartAllBack_3.7.8_setup.exe』の名前を変更するとインストールできるとのこと。実際に試してみたところ、ファイル名の頭1文字を削って『tartAllBack_3.7.8_setup.exe』に変えるとインストールできました。『StartAllBack』の部分はそのままにして、バージョン『3.7.8』の部分だけを『3.7.9』にしたり『3.8.0』にした場合はエラーが表示されました。

どうやら、ファイル名に『StartAllBack』という文字列が入っているとインストールを阻害する仕組みになっているようです。

エラーメッセージには「このアプリは Windows にセキュリティやパフォーマンスの問題を発生させる」と記されていましたが、筆者が触ったかぎりではインストール後も特に問題なく動作しました。(Windows11 Insider Preview Build 26100 / StartAllBack 3.7.8の場合)

ExplorerPatcherは問題あり

StartAllBackと同様に、ExplorerPatcherもセットアップexeのファイル名を変えるとインストールできました。

しかし、ExplorerPatcherの最新版である22621.3296.64.1とプレリリースの22621.3296.64.3を試したところ、これらはWindows11 Insider Previerw Build 26100に対応しておらず正常に動作しませんでした。こちらのブロックについては妥当な判断と言えます。

ブロックは今のところInsider Previewのみ

StartAllBackは問題なく動作し、ExplorerPatcherは動作しませんでした。Microsoftは、正常に動作するかどうかにかかわらず、セットアップexeのファイル名でこれらのアプリをブロックしているようです。

現在のところ、StartAllBackとExplorerPatcherのブロックを確認できましたが、もしかしたらほかのUI変更系アプリもブロックされているかもしれません。

なお、これらのブロックは現時点ではWindows11 Insider Previewのみの実装です。通常版のWindows11にも実装されるかは定かではありません。