台湾地震によるTSMCの推定被害額と被害状況
台湾地震によるTSMCの推定被害額と被害状況が報じられました。台湾メディアのDigiTimesが報じました。
2024年4月3日に台湾で起こった地震により、TSMCの工場で一部の装置が損傷し、生産ラインに影響を与えたが、EUV露光装置を含む重要な機械に損傷はなかった。地震発生から10時間以内に、TSMCの設備の復旧率は70~80%を超えた。 この地震によってTSMCにもたらされた損失は、保険による補償を差し引いて20億ニュー台湾ドル(日本円にして約94億円)以下と推定される。 TSMCの内部事情に詳しい情報筋は私たちに「台南にあるN3工場では梁と柱が破損し、生産ラインは停止している。EUV装置もすべて停止してR&Dラボの壁にひびが入った」と語った。このほか、ウェハーの広範囲な破損、新竹工場でもパイプラインが破損しているという。 [Source: DigiTimes] |
DigiTimesにより報じられたTSMCの被害状況が以下。
- N3工場の梁と柱が破損
- R&Dラボ(研究開発室)の壁にひび
- パイプラインの破損
- 広範囲なウェハーの破損
- 推定被害額は94億円以下
上記のような被害を受けているにもかかわらず、不幸中の幸いにもEUV露光装置に問題はなく、設備のほとんどは早い段階で復旧しているそうです。