MSI MAG Z790 TOMAHAWKが起動しない不具合。原因はチップセットのクラック
MSI MAG Z790 TOMAHAWKが起動しないとの不具合報告が出ています。海外メディアのTom’s Hardwareが報じました。
MSIのZ790 TOMAHAWKマザーボードが起動しないという不具合報告が複数件出ている。修理技術者のJoshi Repairによると、起動しない原因は、チップセット(PCH)にクラック(亀裂・ひび割れ)が入っているためだという。 いったいなぜこのようなクラックが入るに至ったのか、詳細な原因はわかっていない。マザーボードへのハンダ付けの際や、ヒートシンクを取り付けた際に入った可能性など、さまざまな原因が考えられる。 原因はともかくとして、このようなクラックは今のところMSI製マザーボードでしか見つかっていない。同様のケースは数百件はあるという。 [Source: Tom’s Hardware] |
同様の報告はRedditでも出ています。PCを組んだのに起動せず、MSI MAG Z790 TOMAHAWK WIFI DDR5のチップセットのヒートシンクを取り外したところ、以下の写真のようにクラックが入ってたと報告されています。
MSI MAG Z790 TOMAHAWKのチップセットにクラック
Joshi Repairによると、チップセットにクラックが入っていると、主に以下のいずれかの症状が見られるそうです。
- マザーボードの電源が入らない
- 電源は入るもののマザーボード上のCPUライトのみが点灯して起動しない(正常であれば本来はCPU → DRAM → VGAライトが点灯していって消える)
もし、Z790 TOMAHAWKが起動しない場合は、チップセットのクラックが原因かもしれません。
なお、この不具合はすべてのZ790 TOMAHAWKで発生しているわけではありません。そこまで阿鼻叫喚になっていないことを鑑みるに、おそらくは一部のロットのみの不具合・初期不良かと思われます。
2024/4/4追記
MSIは本不具合を認めました。詳細は以下の記事をご覧ください。