Microsoft、超解像機能『自動スーパー解像度』を実装予定。Windows11 24H2にて
Microsoftは、OSネイティブで超解像機能の実装を予定している模様です。
超解像とは、低画質な画像や映像を高画質へとアップスケーリングする技術。NVIDIAでいうところのDLSSやRTX Video Super Resolutionなどがこれにあたります。
2024年2月8日付けでリリースされたWindows11 24H2 Insider Preview CanaryおよびDevチャネル Build 26052には、Microsoft独自の超解像機能の項目が追加されています。
この項目はデフォルトではまだ有効化されていませんが、Windowsの内部機能を強制的に有効化・無効化できるアプリ『ViVeTool』を使用すれば表示させることができます。手順は以下。
- Windowsの内部機能を強制的に有効化・無効化できるアプリ、ViVeToolをダウンロードして任意のフォルダにインストール(zipファイルの中身をコピー)してください。
- コマンドプロンプト(管理者として実行)を起動して、ViVeToolをインストールしたフォルダに移動してください。仮にCドライブの『vive』というフォルダにインストールしていたなら『cd c:\vive』と入力してエンターを押してください。
- 『vivetool /enable /id:39695921 /variant:3』と入力してエンターを押してください。(無効に戻したい場合は、『enable』の部分を『disable』に変更してください)
- PCを再起動してください。
PC再起動後に『設定』 → 『システム』 → 『ディスプレイ』 → 『グラフィック』を開くと、『自動スーパー解像度』という項目が表示されます。そこには「AI を使用して、サポートされているゲームの詳細を強化してよりスムーズにプレイできるようにします。」という説明が記されています。
この機能はアプリケーションごとにオン / オフを設定できます。しかし、現時点では、この項目のオン / オフを切り替えてもアプリケーションやゲームの映像・フレームレートに変化は見られません。筆者環境で試したところ、解像度が勝手に変わるといったバグも見られました。
X (旧Twitter)上ではこの機能は、GPUの代わりにNPUを使用するという考えも見られますが、真偽は定かではありません。
Microsoftは2024年後半にWindows11 24H2の正式リリースを予定しています。それまでにはこの機能の詳細が判明するでしょう。