NVIDIA、GeForce RTX 4070 SUPERの希望小売価格をしれっと変更。税抜価格ということにする
NVIDIAは、Webサイト上のGeForce RTX 4070 SUPERの国内希望小売価格を変更しました。
まずは、以下の画像をご覧ください。
GeForce RTX 4070 SUPERは86,000円からと喧伝されてきた
こちらは、2024年1月17日の発売までGeForce RTX 4070 SUPERのトップページに表示されていた価格です。86,000円と記されています。
しかし、2024年1月19日時点では、トップページから86,000円という表記は消え、ページ下部にしれっと86,800円と記されています。86,000円という話はどこへ行ったのでしょうか。
そしてこの86,800円という価格は、GeForce RTX 4070 SUPERの実売最安値価格、税込95,480円の税抜価格です。(95,480÷1.1=86,800)
NVIDIAのWebサイトには税込・税抜という表記はありませんが、これまでNVIDIAがWeb上に掲載してきたGeForce RTX 4000シリーズの価格は税込価格でした。GeForce RTX 4090は298,000円と掲載され、発売日には税込298,000円から税込348,800円前後の間で発売されました。GeForce RTX 4080も219,800円と掲載され、実売価格は税込219,800円からでした。
しかし、SUPERシリーズは、今までと違って税抜価格ということにしているようです。結果、以下のように実売価格との乖離が生じています。
- RTX 4090 Web表記298,000円~: 実売税込298,000円~
- RTX 4080 Web表記219,800円~: 実売税込219,800円~
- RTX 4070 SUPER Web表記86,000円→86,800円~: 実売税込95,480円~
86,000円とはいったいなんだったのでしょうか。なぜ86,800円へと変更したのでしょうか。今まで税込表記だったのになぜ税抜表記にしたのでしょうか。95,480円と書けばいいのに、なぜこんなユーザーをぬか喜びさせるような紛らわしいことをしたのでしょうか。
ぬか喜びなのはこれだけではありません。この税込95,480円ですら実際にはほとんどの人が購入できません。ある店舗では、税込95,480円で販売されたGeForce RTX 4070 SUPERはわずか4台だけでした。
しれっと値段を変更し、今回から突然税抜ということにして、さらには税込価格95,480円ですら大多数の人が購入できない。なんなんでしょうねこれ。こんなユーザーを騙すような、意味もなく安く見せるやり方になんの意味があるのでしょうか。Web上の希望小売価格は、税込・税抜を明確に表記し、多くの人が普通に購入できる金額を書くべきではないでしょうか。
おそらく、GeForce RTX 4070 Ti SUPERも税抜115,800円ということにして税込127,380円から、GeForce RTX 4080 SUPERも税抜148,000円ということにして税込162,800円からの販売となるでしょう。そして、この価格が最安値となるでしょうが、GeForce RTX 4070 SUPERと同様に最安値で買える製品はごく少量しか販売されないでしょう。