中国Montage Technology、第5世代Jintide CPUを発表。中身はIntel Xeon。ラベルを張り替えただけ
中国Montage Technologyが第5世代JintideなるCPUを発表しました。しかし、その中身はIntel Xeonのようです。海外メディアのWCCF TECHが報じました。
中国のMontage Technology社がサーバー向けCPUとなる第5世代Jintide CPUを発表した。ヒートスプレッダ(IHS)にはMontage TechnologyのロゴやCPU名が刻印されているが、このCPUの外見はIntelのXeon CPUと非常によく似ている。 それもそのはず、このCPUはIntel第5世代Xeon Emerald Rapidsそのものだ。決してMontage Technology独自設計のCPUではない。Montage Technologyが公開しているCPUスペックは、IntelのXeon Emerald Rapidsと一致する。 [Source: WCCF TECH] |
Montage Technology Jintide CPUとIntel Xeon Emerald Rapidsとの比較が以下。
コア | ベース (GHz) | L3 (MB) | TDP (W) | |
M88JTMC8558P | 48 | 2.7 | 260 | 350 |
Xeon Platinum 8558P | 48 | 2.7 | 260 | 350 |
M88JTMC4514Y | 16 | 2.0 | 30 | 150 |
Xeon Silver 4514Y | 16 | 2.0 | 30 | 150 |
M88JTMC5520+ | 28 | 2.2 | 52.5 | 205 |
Xeon Gold 5520+ | 28 | 2.2 | 52.5 | 205 |
M88JTMC6542Y | 24 | 2.9 | 60 | 250 |
Xeon Gold 6542Y | 24 | 2.9 | 60 | 250 |
M88JTMC6548Y+ | 32 | 2.5 | 60 | 250 |
Xeon Gold 6548Y+ | 32 | 2.5 | 60 | 250 |
両スペック、完全に一致しています。Jintide CPUはXeon Emerald RapidsbのOEMで間違いないでしょう。
上記のようなラベルを張り替えただけのリバッジは今回が初めてではありません。過去には中国のPowerleader社がIntelのComet Lakeのラベルを張り替えて自社製品として販売していました。
Montage Technology社サイトには「Intel Xeonプロセッサーに基づいて設計されたJintide CPUは、Xeonプロセッサーと一貫した機能、性能、信頼性を発揮します」と記されているため、Intelから許可を得て行っているのでしょう。(さすがに無許可でやっていることはないはず)