DLSS 3 Frame GenerationとAFMFを併用するとどうなるの?フレーム生成を二重に行う実験
フレーム生成後の映像に、さらにフレーム生成を行ってより多くのフレームレートを得るという実験が行われました。
いったいどういうことかと申しますと、この実験はGeForce RTX 4000シリーズのDLSS 3 Frame Generationを有効にして処理した映像に、RadeonのAMD Fluid Motion Frame (AFMF)でさらにフレーム生成を行うというもの。海外メディアのQUASARZONEにより行われました。
そんなことが可能かと疑問に思うかもしれませんが、驚くことにできるんです。もちろん、PCにGeForceとRadeon、2台のグラボを搭載する必要があります。
GeForce RTX 4090とRadeon RX 6600を搭載
QUASARZONEの例ではGeForce RTX 4090とRadeon RX 6600使用しています。仕組みは以下。
- Windows11 / Windows10の『設定』 → 『ゲーム』 → 『ゲーム モード』 → 『グラフィック』(Windows10は『グラフィックの設定』)で、処理するグラボをGeForce RTX 4090にして、ゲーム内設定でFrame Generationを有効
- AMD Software AFMFプレビュードライバを使用してAFMFを有効
- 最終的な映像出力はRadeonから行うため、モニターはRadeon RX 6600に接続
これでFrame GenerationとAFMFを併用して出力ができます。二重にフレーム生成を行った結果がこちら。
▼Call of Duty: Modern Warfare III (CoD:MW3)
サイバーパンク2077では、Frame Generationだけだと105.4 fps、AFMFだけだと143.3 fpsのところ、Frame GenerationとAFMFを併用すると209.3 fpsにもなり大幅の向上を見せました。
その一方で、CoD:MW3では、Frame Generationだけだと151.3 fps、AFMFだけだと217.8 fpsですが、Frame GenerationとAFMFを併用しても225.9 fpsと、AFMFだけの場合とあまり変わらない結果となりました。また、Frame GenerationとAFMFを併用すると1% Low fpsが悪化しました。
すべてのゲームで良好な結果が得られるわけではなく、効果の良し悪しはゲームタイトルによって異なる模様です。
QUASARZONEによると、Radeon RX 6500 XTでも試したところ、ゲームが不安定になって落ちたり、PCごと落ちることもあったそうです。そのため、Frame GenerationとAFMFを併用する際は、Radeonグラボはなるべく高性能なものを使用することを推奨しています。