中国国産CPUがIntel第14世代と同等のIPCに達したと報じられる。Loongson社製3A6000
中国国産CPUがIntel第14世代と同等のIPCに達したと報じられました。海外メディアのWCCF TECHが報じました。
Loongson 3A6000は中国Loongson社が開発した4C8T / 2.5GHzの中国国産CPUだ。ASUS ChinaのGMであるTony Yu氏がbilibiliに投稿した動画によると、このCPUは、Intel第14世代のCore i5-14600Kと同等のIPCを有するようだ。 SPEC CPU 2006でのシングルコアベンチマーク結果が以下だ。
IPCを調べるため、動作クロックは2.5GHzに合わせてある。3A6000のベンチマーク結果は整数演算が41.3ポイント、浮動小数点演算が50.4ポイント。一方、Core i5-14600Kは整数演算が38.5ポイント、浮動小数点演算が51.9ポイントだ。 3A6000のシングルコア性能はCore i5-14600Kと比較して、整数演算で7%高く、浮動小数点演算では2.9%低いスコアを示した。 しかし、3A6000のクロックは低く、オーバークロックをしてもせいぜい2.6GHzまでしか伸びない。3GHzに達するには液体窒素による冷却が必要となる。クロックの低さがネックだが、この辺が改善されてくれば中国市場でのゲームチェンジャーとなるかもしれない。 [Source: WCCF TECH] |
上記リザルトはあくまでもSPEC CPU 2006での結果で、その他のベンチマークでも同様の結果になるかは不明です。
Tony Yu氏によると、3A6000は独自命令を採用しているためWindowsには対応しておらず、Cinebench (Windows / macOSのみ対応)やGeekbench (3A6000非対応)といったメジャーなベンチマークが動作しないそうです。