SanDiskとWDの外付けSSDが壊れるのはハードウェアの欠陥か。データ復旧会社が指摘
SanDiskとWestern Digital (WD)の外付けSSD (ポータブルSSD)が壊れる・データが消えるのはハードウェアの設計に欠陥があるとの指摘が出てきました。海外メディアのTom’s Hardwareが報じました。
以前からSanDiskおよびWestern DigitalのポータブルSSDで突然データが消えるという不具合が発生している。この不具合を解決するために、Western Digitalはファームウェアアップデートを公開した。しかし、ファームウェアアップデートではこの問題を完全には修正できないようだ。 データ復旧会社AttingoのマネージングディレクターであるMarkus Häfele氏によると、この不具合はソフトウェア的なものではなく、ハードウェアの設計に起因しているという。具体的には、使用されているコンポーネントが基板レイアウトに対して大きすぎるため外れやすくなっているほか、取り付けに使用されているはんだは気泡ができやすくて破損しやすいという。 当該SSDの新しいリビジョンではコンポーネントを固定するためにエポキシ樹脂が使用されている。これはWestern Digitalがこのハードウェアの問題を知っている可能性があることを示唆している。 そして新リビジョンですらまだ故障をし続けており、Attingoへと持ち込まれている。 [Source: Tom’s Hardware] |
この不具合の影響を受けるとされるモデルは以下の外付けSSD。
- SanDisk Extreme Portable 4TB (SDSSDE61-4T00)
- SanDisk Extreme Pro Portable 4TB (SDSSDE81-4T00)
- SanDisk Extreme Pro Portable 2TB (SDSSDE81-2T00)
- SanDisk Extreme Pro Portable 1TB (SDSSDE81-1T00)
- Western Digital My Passport 4TB (WDBAGF0040BGY)
これらのSSDを使用していると、突然データが消えたり、ドライブが認識しなくなるという不具合が報告されています。また、Western Digitalのアナウンスでは『SanDisk Extreme Portable SSD V2』『SanDisk Extreme Pro Portable SSD V2』『WD My Passport SSD』製品で本不具合が発生するとされており、上記以外の容量のモデルでも発生するかもしれません。
この不具合は2023年2月頃にRedditで報告されて、2023年7月にWestern Digitalから修正したとされるファームウェアがリリースされました。しかし、その後も不具合報告は絶えていません。
データ復旧会社のAttingoによると、この不具合はハードウェアの設計に欠陥があるために発生していると指摘しています。
真偽は定かではありませんが、いずれにしても上記のSSDを使用されている方はお気をつけください。大事なデータが入っている場合は、ただちにほかのストレージへとバックアップを取ることを強く推奨いたします。