Ryzen 7000Gシリーズの発売に向けて準備が進む。AGESA 1.1.0.0を含んだX670E / B650E用BIOS公開。ASUSとASRockから
Zen 4世代のデスクトップAPU、Ryzen 7000Gシリーズ(コードネーム: Phoenix)の発売準備が着々と進んでいるようです。
2023年11月7日にASUSとASRockがAGESA Combo AM5 PI 1.1.0.0を含んだのAMD X670E / B650Eチップセットマザーボード用BIOSを公開しました。
AGESAを解析しているHardwareluxxコミュニティおよびHardwareluxxのライターAndreas Schilling氏の解析結果によると、AGESA Combo AM5 PI 1.1.0.0ではRyzen 7000Gシリーズのサポートがさらにバージョンアップしていることが明らかになりました。
AGESA Combo AM5 PI 1.1.0.0の解析結果
Phoenixのサポートが76.72.0へとバージョンアップしている
Ryzen 7000Gシリーズは2023年10月に公開されたAGESA Combo AM5 PI 1.0.8.0からサポートされていますが、そのときの内部バージョンは76.66.0でした。今回公開されたAGESA Combo AM5 PI 1.1.0.0では76.72.0へとバージョンアップしました。
残念ながらこのバージョンの違いによる詳細までは判明していません。しかし、すでにBIOSレベルでRyzen 7000Gシリーズがサポートされていることや、バージョンアップが進んでいることから、Andreas Schilling氏は「デスクトップ版Phoenixは近いうちに登場するでしょう」と述べています。
2023年10月末には、『Ryzen 5 7500G』『Ryzen 5 PRO 7500G』『Ryzen 3 7300G』の出荷記録がリークされました。Andreas Schilling氏の言う通り、Ryzen 7000Gシリーズの発売は近づいているようです。
モバイル版Phoenix APUであるRyzen 9 7940HS (Radeon 780M)ではRDNA 3世代のGPUコアを12基搭載し、iGPUでありながらdGPUのGeForce GTX 1050 Tiを超える性能を見せていました。デスクトップ版Phoenix APUにも期待が高まります。