Arrow Lakeの性能予測を記したIntel内部資料がリーク。シングル向上率はたったの5%?

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Intel Core

Intel Arrow Lake (Arrow Lake-S)デスクトップCPUの性能予測を記した内部資料がリークされました。それがこちら。

Arrow Lake性能予測
Arrow Lake性能予測

上記スライドをリークしたのはAnandTechフォーラムのuzzi38氏。スライドには、マルチスレッド性能が最大1.15倍、シングルスレッド性能が最大1.05倍と記されています。

uzzi38氏は「Arrow Lakeは大幅なパフォーマンスの向上があると囁かれていますが、Intelのパフォーマンス予測はそれを否定しています。Intelはシングルが最大5%、マルチが最大15%増加すると予想しています」と述べています。

2023年10月のMoore’s Law Is Deadのリークでは、Arrow LakeはRaptor Lakeと比較してシングルスレッドで少なくとも25%の性能差をつけると報じていました。上記のスライドとは大違いです。

ちょっと時系列が前後するのですが、Arrow Lakeがuzzi38氏のスライドと似たような向上率になるというリークは2023年7月にigor’sLabも報じていました。しかし、igor’Labのリークから数日後にMoore’s Law Is Deadは「igor’sLabのリークはi7のA0シリコンのもので、Aシリコンを大幅にアップグレードしたi9となるBシリコンは2023年後半にテストされる予定」と報じました。

そのため、もしかしたらuzzi38氏のスライドもi7という可能性があります。しかし、Moore’s Law Is Deadのリークが根本的に間違っていて、igor’sLabやuzzi38氏のリークが正しいということも考えられます。

どちらが正しいのか(あるいはどちらも間違っているのか)は定かではありませんが、ただ、たしかなことは、アーキテクチャの更新とプロセスノードの微細化までしてシングル性能が最大5%しか伸びないのであればかなりのガッカリです。

筆者の個人的な感想を言わせてもらうなら、いくらなんでもこんなに低いなんてことはないものと思います。シングル5%の向上ってCore i9-13900K → Core i9-13900KS程度の向上のため、さすがにアーキテクチャの更新とプロセスノードの微細化までしてこの程度の向上というのは腑に落ちません。

願わくば、Moore’s Law Is Deadのリーク通り、シングル25%以上の向上があってほしいものですが、はたしてどうなるでしょうか。

ArrowLake

Posted by にっち