AMD Software: Adrenalin Edition 23.10.2公開。Anti-Lag+を無効化。誤BANを受けて
Anti-Lag+を無効化したAMD Software: Adrenalin Edition 23.10.2ドライバ(旧名: Radeon Software)が公開されました。
事の経緯
Anti-Lag+を使用すると、Anti-Lag+がゲームのアンチチートプログラムに引っかかってCounter-Strike 2やApex Legendsで誤BANされる事態が発生しています。そのため、AMDはAnti-Lag+を23.10.2で一時的に無効化しました。現在、AMDは、誤BANされたユーザーのBANを解除するためにゲームデベロッパーと協力して解決に取り組んでいるとのことです。
サポートの追加・最適化されたゲームタイトル
AMD Software: Adrenalin Edition 23.10.2ドライバには、以下のゲームタイトルのサポートの追加・最適化が含まれています。
- アサシン クリード ミラージュ (Assassin’s Creed Mirage)
- The Lords of the Fallen
- Forza Motorsport
AMD Software: Adrenalin Edition 23.10.2ドライバ対応製品
AMD Software: Adrenalin Edition 23.10.2ドライバは、以下の製品をサポートします。
- Radeon RX 7000シリーズ
- Radeon RX 6000 / 6000Mシリーズ
- Radeon RX 5000 / 5000Mシリーズ
- Radeon iGPU内蔵CPU
対応製品リストに以下のVega / Polarisグラボ・GPUは含まれていません。
これらの製品に対応したドライバも公開されていますが、更新が止まっているとの報告が出ています。 |
AMD Software: Adrenalin Edition 23.10.2ドライバで修正された不具合
AMD Software: Adrenalin Edition 23.10.2ドライバでは、以下の不具合が修正されています。
- Radeon RX 7000シリーズ環境でStarfieldをプレイしていると、ゲームがクラッシュする不具合
- Radeon RX 7900 XTXなどの一部のAMDグラフィックス製品環境において、MSAAまたはFSRを有効にしてCounter-Strike 2をプレイすると、ドライバが断続的にクラッシュする不具合
- Counter-Strike 2のプレイ中にスタッター(カクつき)が発生する不具合
- Radeon RX 7800 XTなどの一部のAMDグラフィックス製品環境において、EA SPORTS FC 24が開かない不具合
- Radeon RX 6000シリーズ環境において、動画ファイルを再生するとシステムがフリーズしたり、画面が真っ黒になる不具合
- AMD Linkを使用してゲームをストリーミング中にエンコード形式を変更すると、表示が断続的にフリーズする場合がある不具合
既知の不具合
AMD Software: Adrenalin Edition 23.10.2ドライバには、以下の既知の不具合があります。
- さまざまなゲームでパフォーマンスメトリクスオーバーレイのFPSがN/Aと表示される場合があります
- AV1コーデックを使用してAMD Software: Adrenalin Editionで録画すると、音声とビデオが同期しない場合があります
- Forza Motorsportにおいて、レイトレーシング (RT)を有効にすると、表示がおかしくなる場合があります
- Total War: PHARAOHのグラフィック設定を変更後、メニューで断続的なちらつきが短時間発生する場合があります
AMD Software: Adrenalin Edition 23.10.2ドライバ ダウンロードリンク
ドライバのダウンロードは以下のリンクからどうぞ。
AMD Software: Adrenalin Edition 23.10.2
23.9.3以降、AMDはRDNA世代用ドライバと、RDNA + Vega + Polarisを含んだドライバの2種類に分割しています。
- AMD Software: Adrenalin Edition 23.10.2 Driver
- AMD Software: Adrenalin Edition 23.10.2 Driver Including Vega and Polaris Series
前者はRDNA世代のRadeon RX 5000 / 6000 / 7000シリーズのみのサポートして約640MB、後者はRDNA世代に加えVegaとPolaris世代のRadeon VII / RX Vega / Pro Duo / 600 / 500 / 400シリーズもサポートして全部入りで約1.2GBとなっています。
後者の説明欄には「RDNA製品とPolarisまたはVega製品を組み合わせたシステム用」と記されており、RDNAとVega / Polarisが混合するPC向けとして公開されているようです。そのためか、今回のような分割ドライバをインストールしてもVega / Polaris環境だと23.9.2のままだったという報告が過去に出ています。