Microsoft、Windows11の『設定』のデザインを変更。広告の追加が懸念される
Microsoftは、Windows11 Insider Preview Build 23493 Dev版にて、『設定』のデザインを変更しました。
これまでの『設定』画面は、以下の画像のように2カラム構成でした。
しかし、これからは以下のように3カラムで表示されるようになります。
新しい『設定』画面 [Source: Microsoft]
一番右側のカラムに表示されている情報は『カード』と呼ばれており、現時点では最大7種類が表示されます。『カード』の種類は以下。(日本語版での正式名称は若干異なる場合があります)
- 推奨設定: タイムリーで関連性のある設定オプションを表示
- クラウド ストレージ: クラウドストレージ(OneDrive)の使用状況の概要を表示するとともに、容量上限が近づいたときに通知
- アカウントの回復(引き続きアカウントにアクセスできるようにする): パスワードを忘れてもアカウントからロックアウトされないように、リカバリ情報を追加することで、Microsoft アカウントをより安全に保つことができる
- 個人用設定: ワンクリックで背景テーマを更新したり、カラーモードを変更したりできる
- Microsoft 365: サブスクリプションのステータスと特典を確認できるほか、Webにアクセスせずに『設定』からいくつかの主要なアクションを実行できる
- Xbox: Microsoft 365カードと同様に、『設定』からサブスクリプションのステータスを表示し、サブスクリプションを管理できる
- Bluetooth デバイス: Bluetooth対応デバイスにすばやくアクセスして接続できる
何が表示されるかは環境によって異なります。例えば、OneDriveをアンインストールしている筆者の環境だと、
『クラウド ストレージ』『引き続きアカウントにアクセスできるようにする』の2つが表示されました。OneDriveが不要でアンインストールしているにも関わらず、OneDriveのカードとともにインストールボタンが表示されており、Microsoft製品への誘導ならびに広告と化しています。そしてこの『カード』を非表示にすることはできません。
Microsoftは、今後『カード』の種類をさらに増やしていくとしています。OneDriveのように、ユーザーが「不要」と言っているにも関わらず、しつこくインストールを促す『広告カード』の追加が懸念されます。
なお、これらの『カード』は、現時点ではWindows11 Insider Preview Dev版でのみの実装のため、このまま通常版にも反映されるかは定かではありません。
Microsoftは、これまでにも、OneDriveの広告をスタートメニューに表示させたり、既定のブラウザをMicrosoft Edge以外にしているユーザーに対してMicrosoft Edgeの広告を表示したり、OS上にさまざまな広告を展開してあの手この手で自社製品を使わせようとゴリ押ししてきました。