【Windows11】 WindowsUpdate 2023年7月 不具合情報 - プレビューリリース KB5028245 [Update 1]

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2023年7月26日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 バージョン22H1用更新プログラムKB5028245の不具合情報です。

月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。

『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。不具合の修正内容の詳細については各更新プログラムのリンク先よりご確認くださいませ。

以下、2023年7月26日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。『.NET Framework』など、その他の更新プログラムやWindows Server固有の不具合は割愛しています。

更新履歴 [記事初公開日: 2023/7/26]
① WVC1 (VC-1)コーデックを使用した動画の再生や録画に失敗する既知の不具合を加筆。 [2023/7/26] [New]

Windows11 21H2用プレビューリリース: KB5028245

基本情報

KB5028245はWindows11 バージョン21H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

  • ゲーム中にTimeout Detection and Recovery (TDR)が発生する場合がある不具合を修正
  • 0xEFのブルースクリーンエラー(BSoD)でシステムが繰り返し再起動する場合がある不具合を修正
  • Windowsの障害を引き起こす不具合を修正。この不具合は、セクタサイズが大きいストレージでBitLockerを使用すると発生します
  • fastfatファイルシステムドライバに影響する不具合を修正。この不具合により、競合状態で応答停止になる場合がありました
  • VPNのパフォーマンスが低くなる不具合を修正
  • スリープから復帰後に特定のモニターやオーディオデバイスが認識されない不具合を修正
  • 手書き入力において、中国語のGB18030-2022実装レベル2をサポート。これによりレベル3要件を満たすようになります
  • クライアントとWindows Push Notification Services (WNS)サーバーとの接続の信頼性向上
  • UIオートメーションとキャッシュモードに影響する不具合を修正
  • アプリケーションからの通知の送信に失敗する不具合を修正
  • インターネットに接続されていないハイブリッド参加デバイスにサインインできない不具合を修正
  • Windows Autopilotプロファイルのダウンロードの再試行回数を増加
  • PCがモダンスタンバイに入るとUWPアプリが終了する場合がある不具合を修正
  • インストールエラーが発生する不具合を修正
  • CPUのL2キャッシュのサイズが正しく表示されない不具合を修正
  • Event Forwarding Subscriptionsに影響する不具合を修正。この不具合により、サブスクリプションにEvent Channelを追加すると、不要なイベントが転送されました
  • Verdana Proフォントファミリーの一部の文字のヒント機能を強化
  • プリンタードライバに影響する不具合を修正。予期せずアンロードされる場合がありました
  • この更新プログラムは、XAMLのテキスト編集コントロールに影響します。読み取り専用になった後、コントロールを再度編集することはできません。これは、日本語、中国語、韓国語の新しいMicrosoft Input Method Editor (IME)を使用すると発生します
  • ナレーターが『プロダクトキーの変更』ラベルを読み上げるようになりました
  • 信頼できるLANからパブリックネットワークに自動的に切り替わらない不具合を修正
  • Country and Operator Settings Asset (COSA)プロファイルを最新のものに変更
  • Internet Protocol Security (IPsec)ルールでサーバーを構成すると、応答しなくなる不具合を修正
  • CSVがオンラインにならない不具合を修正
  • Bring Your Own Vulnerable Driver (BYOVD)攻撃の危険性があるドライバをブロックリストに追加
  • Resilient File System (ReFS)ボリューム上でサルベージやリークなどのオプションが正しく動作しない不具合を修正
  • Server Message Block (SMB)上のI/Oに影響する不具合を修正。この不具合により、LZ77+Huffman圧縮アルゴリズムを使用すると失敗することがありました

不具合情報

KB5028245には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。

開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。

詳細は以下の記事参照。
新しいIMEにまた不具合。入力モードが自動で切り替わらない。対処方法あり

以下のいずれかの対処方法をご検討ください。

< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。

< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更

[New]

2023年7月26日公開のプレビューリリースKB5028245およびそれ以降の更新プログラムをインストールすると、WVC1 (VC-1)コーデックを使用した動画の再生や録画に失敗する場合があります。また、カメラやWebカメラがデフォルトでWVC1コーデックを使用していると動作しない場合があります。

この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。

KIRで修正したことで、Microsoftはこの不具合を解決済みとしていますが、この不具合の情報が公開されたは2023年7月26日のため、一応掲載いたします。本不具合が発生した方は、自動的に修正されるまでしばらくお待ちください。