Ryzen 7000シリーズをCPUクーラーなしで使用するとどうなるの?物理的に破損する惨事
Ryzen 7000シリーズを殻割りして、ヒートスプレッダ(IHS)もCPUクーラーも付けずにベンチマークを回したらどうなるでしょうか。ツイッターユーザーのFritzchens Fritz氏により、そんな実験が行われました。
実験に使用されたのはRyzen 5 7600。Cinebenchで60秒ほどシングルコアテストを行ったところ、画面にアーティファクトが表示されてクラッシュ。クラッシュして2~3秒後にすぐにヒートシンクを置きましたが、時すでに遅し、CPUは破損しました。
その破損したCPUがこちら。
驚くことに、IOD (IOダイ)にクラックが入っており、物理的に破損しています。
Fritzchens Fritz氏によると、温度に問題はなく、IODは約80℃、CCDは約95℃だったとのこと。焦げ跡や膨張などもなかったそうです。Fritzchens Fritz氏は「圧力でダイが割れている動画を見たことがありますが、私のCPUに圧力はかかっていません」と述べており、なぜダイにクラックが入ったのか本人も不思議がっています。
また、検証時の設定は以下。
▼Bios Settings: PBO boost -1000 PBO curve -45 Mem @2000 FCLK @800 SoC Voltage 0.744v (offset -0.220) VDDIO /MC 1.100V VDDP 0.700v |
電圧が盛られすぎているといったこともありません。
どういう原理でクラックが入るに至ったのか、具体的な原因はわかっていません。ただ、たしかなことは、この実験により、CPUクーラーを付けずにRyzen 7000シリーズを使用してはいけないということがわかりました。なぜなら、壊れるから。(そんなこと誰もしないでしょうが)