グラボのバックプレート用クーラーはどれくらいの冷却効果がある?付けた方がいい?その検証結果は
グラボのバックプレート用クーラーはどれほどの冷却効果があるのでしょうか。ドイツのオーバークロッカー、der8auer氏がその検証を行いました。
検証に使用したグラボはRadeon RX 6900 XT。まずは、バックプレート用クーラーを付けていない状態でTime Spyを回した際の温度がこちら。
Radeon RX 6900 XT バックプレート用クーラーなし
GPU温度が74℃、ホットスポットが87℃を示しています。また、バックプレートの温度は60℃とのことです。
バックプレート用クーラー1
それでは、バックプレート用クーラーを取り付けるとどうなるでしょうか。以下のクーラーは中国AliExpressで販売されており、価格は40米ドル。薄型のヒートシンクに2つのファンが搭載されています。このクーラーでの効果がこちら。
Radeon RX 6900 XT & 40米ドルのバックプレート用クーラー
Time Spy実行時のGPU温度は72℃、ホットスポットは87℃を示しており、バックプレート温度は55℃とのこと。何もなしの状態からバックプレートの温度は5℃下がりましたが、肝心のGPU温度は2℃の低下に留まり、ホットスポットは変化なしという結果となりました。
der8auer氏はこのバックプレート用クーラーを「銀行口座の金額を下げる以外の効果はない」と結論付けました。
バックプレート用クーラー2
お次もAliExpressで購入したもので、価格は50ユーロ。上記のものよりも凝っており、L字型のヒートパイプに放熱フィンと小型ファンが取り付けられています。その効果がこちら。
Radeon RX 6900 XT & 50ユーロのバックプレート用クーラー
Time Spy実行時のGPU温度は70℃、ホットスポットは86℃を示しており、バックプレート温度は51℃とのこと。何もなしの状態からGPU温度は4℃、ホットスポットは1℃、バックプレート温度は9℃低下しました。
ないよりはマシと言えそうですが、der8auer氏の意見は厳しく、「費用体効果が悪く、完全にお金の無駄」と述べています。