【Windows11】 WindowsUpdate 2023年4月 不具合情報 - プレビューリリース KB5025305 / KB5025298 [Update 2]

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Windows11 - WindowsUpdate

2023年4月26日にWindowsUpdateに配信されたWindows11用更新プログラムKB5025305 (22H2) / KB5025298 (21H2)の不具合情報です。

月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。

『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。不具合の修正内容の詳細については各更新プログラムのリンク先よりご確認くださいませ。

以下、2023年4月26日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。『.NET Framework』など、その他の更新プログラムやWindows Server固有の不具合は割愛しています。

更新履歴
① 22H2用KB5025305にカスペルスキーが警告を表示する不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2023/5/2]
② 22H2用KB5025305に日本語入力の既知の不具合を加筆。 [2023/5/8]  [New]

Windows11 22H2用プレビューリリース: KB5025305

基本情報

KB5025305はWindows11 バージョン22H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

  • Local Security Authority Subsystem Service (LSASS)が応答しなくなり、0xc0000005 (STATUS_ACCESS_VIOLATION)のブルースクリーンエラー(BSoD)が発生してPCが再起動する不具合を修正
  • DirectXまたはDirect 3Dを使用する一部のエンタープライズ(企業)向けアプリにおいて、断続的にapphelp.dllのエラーが発生する不具合を修正
  • OSが正常に起動しなくなるResilient File System (ReFS)に影響する不具合を修正
  • Windows Management Instrumentation (WMI)への呼び出しを使用してUnified Write Filter (UWF)をオフにするとPCが応答しなくなる不具合を修正
  • Mobile Device Management (MDM)に影響する問題により印刷が停止する不具合を修正
  • [Windows] + [Tab]キーを押してフルスクリーンのゲームを閉じたとき、タスクビューがおかしな位置に表示される不具合を修正
  • Microsoft EdgeのIEモードにおいて、タブウィンドウマネージャーが応答しなくなる不具合を修正
  • Microsoft EdgeのIEモードにおいて、ポップアップウィンドウが前面ではなくバックグラウンドで開く不具合を修正
  • ファイアーウォールの設定を変更。アプリケーショングループルールを設定できるようになりました
  • 保護されたコンテンツを表示しているウィンドウを最小化すると、表示されないはずのコンテンツが表示される不具合を修正
  • イランのサマータイムに対応
  • Windows Hello for BusinessへのサインインにPINを使用する場合、Remote Desktop Servicesへのサインインに失敗する不具合を修正
  • セキュアブートを有効にしているとWindows Defender Application Control (WDAC)がSecure Kernelに適用されない不具合を修正
  • Administrator Account Lockoutポリシーに影響する不具合を修正
  • MySQLに影響する不具合を修正。Windows Xenon containersでコマンドが失敗する場合があります
  • 一部のモバイルプロバイダーのアプリアイコンを変更
  • マルチバイト文字セットを使用するシステムにおいて、SMB Directでエンドポイントを利用できない不具合を修正
  • 中国語を入力時、最初に提案された項目がすべて表示されない不具合を修正
  • 『設定』 → 『Windows Update』に新しいトグル『利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する』を追加。トグルをオンにすると、セキュリティ以外の更新プログラムが利用可能になったときに優先的に取得するようになります。このトグルはデフォルトでは無効になっています
  • タスクバーのウィジェットボタンにアニメーションを追加

備考

Microsoftが公開しているKB5025305のページに書かれている既知の不具合の内容は間違っています。『プロビジョニングパッケージを使用した場合OOBEが完了しない不具合』と『ファイルのコピー速度が遅くなる不具合』があると記されていますが、前者は2022年11月30日に公開されたKB5020044にて、後者は2023年3月1日に公開されたKB5022913にて修正されました。

そのうち掲載内容を修正するだろうと思っていましたが、今回は一向に修正されないため、一応記しておきます。以下の『既知の不具合』は、KB5025305のページの誤った古い内容ではなく、最新情報に基づいた内容になります。

2023/5/8追記
『ファイルのコピーが遅くなる不具合』が修正されていることにやっと気づいたようで、既知の不具合から削除されました。

不具合情報

KB5025305には以下の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

[New]

2023年3月1に公開されたWindows11 バージョン22H2用プレビューリリースKB5022913以降の更新プログラムをインストールすると、日本語および中国語の入力に不具合が発生する場合があります。

具体的には、音声認識、表現入力(絵文字入力)、手書き入力で、一部のアプリが単語を認識できなかったり、入力を受け付けない場合があります。この不具合は、アプリがオフラインでの音声認識を使用している場合に発生しやすくなります。

詳細は以下の記事参照。
日本語入力に不具合。Windows11 22H2にて発生。対処方法あり

この不具合が発生してお困りの場合、一時的な緩和策として、PCの再起動毎に以下の操作を行ってください。

  1. この不具合が発生するアプリが起動している場合、まずはそのアプリを終了してください
  2. [CTRL] + [SHIFT] + [ESC]キーを押して、タスクマネージャーを開いてください
  3. プロセスを『名前』でソートして『CTF ローダー』(ctfmon.exe)を右クリックして、『タスクの終了』を選択

これで正常に入力できるようになるとされています。

また、現在、Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

ユーザー報告
不具合概要回避策

アンチウイルスソフトのカスペルスキー使用環境にWindows11 バージョン22H2用プレビューリリースKB5025305をインストールすると、カスペルスキーが以下の警告を表示します。

KB5025305インストール後に表示される警告

警告のポップアップには「このバージョンのMicrosoft Windows 11で実行すると、将来的にいくつかの制限を及ぼす可能性があります。」(There may be some future limitations when running on this version of Microsoft windows 11.)と記されています。

詳細は以下の記事参照。
KB5025305インストール後に警告が表示。カスペルスキー使用環境で発生

具体的にどういった制限や影響を及ぼすのかは明らかになっていません。カスペルスキー社員によると、この警告は1回だけ表示されると述べています。

カスペルスキーは、現在、この不具合を調査中とのことです。事態の進展や続報はカスペルスキーの当該フォーラムをご確認ください。

Windows11 21H2用プレビューリリース: KB5025298

基本情報

KB5025298はWindows11 バージョン21H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

  • Local Security Authority Subsystem Service (LSASS)が応答しなくなり、0xc0000005 (STATUS_ACCESS_VIOLATION)のブルースクリーンエラー(BSoD)が発生してPCが再起動する不具合を修正
  • 入力先がNULLになりBSoDになる不具合を修正
  • DirectXまたはDirect 3Dを使用する一部のエンタープライズ(企業)向けアプリにおいて、断続的にapphelp.dllのエラーが発生する不具合を修正
  • OSが正常に起動しなくなるResilient File System (ReFS)に影響する不具合を修正
  • Windows Management Instrumentation (WMI)への呼び出しを使用してUnified Write Filter (UWF)をオフにするとPCが応答しなくなる不具合を修正
  • Mobile Device Management (MDM)に影響する問題により印刷が停止する不具合を修正
  • 検索ボックスのパフォーマンスを改善
  • Microsoft EdgeのIEモードにおいて、タブウィンドウマネージャーが応答しなくなる不具合を修正
  • Microsoft EdgeのIEモードにおいて、ポップアップウィンドウが前面ではなくバックグラウンドで開く不具合を修正
  • ファイアーウォールの設定を変更。アプリケーショングループルールを設定できるようになりました
  • 保護されたコンテンツを表示しているウィンドウを最小化すると、表示されないはずのコンテンツが表示される不具合を修正
  • この更新プログラムは、Xbox Adaptive Controller (Xbox アダプティブ コントローラー)を使用しているXbox Eliteユーザーに影響する。この更新プログラムにより、デスクトップ上のコントローラの再マッピング設定が適用されます
  • 一部のモバイルプロバイダーのアプリアイコンを変更
  • イランのサマータイムに対応
  • Windows Remote Management (WinRM)クライアントがHTTPサーバーエラー(500)を返す不具合。
  • プロビジョニングパッケージにおいて、昇格が必要な場合に適用に失敗する不具合を修正
  • セキュアブートを有効にしているとWindows Defender Application Control (WDAC)がSecure Kernelに適用されない不具合を修正
  • Administrator Account Lockoutポリシーに影響する不具合を修正
  • Windows Defender Application Controlにおいて、ハッシュルールを使用してソフトウェアをブロックするポリシーが正常に反映されない不具合を修正
  • Windows Hello for BusinessへのサインインにPINを使用する場合、Remote Desktop Servicesへのサインインに失敗する不具合を修正
  • Active Directory Users & Computersが応答しなくなる不具合を修正
  • MySQLに影響する不具合を修正。Windows Xenon containersでコマンドが失敗する場合があります
  • マルチバイト文字セットを使用するシステムにおいて、SMB Directでエンドポイントを利用できない不具合を修正

不具合情報

KB5025298には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

2023年3月29日公開のプレビューリリースKB5023774以降をインストールすると、ExplorerPatcherやStartAllBackなどのサードパーティ製のUIカスタマイズアプリを使用している環境において、Windowsが起動しなくなる恐れがあります。

ExplorerPatcherとStartAllBackは修正されたバージョンがリリースされています。これら2つのアプリは最新バージョンへとアップデートすることでこの不具合は発生しません。

そのほかのサードパーティ製のUIカスタマイズアプリを使用していて、この不具合やその他の問題が発生した場合は、使用しているアプリの開発元にお問い合わせください。

Microsoftは、この不具合をアプリ側で解決したとして2023年4月21日(現地時間)付けで『解決済み』としています。しかし、まだKB5025298のページに掲載されているため、一応、当サイトでも掲載しています。(Microsoftの消し忘れということも考えられます。そのときは当サイトからも削除いたします)

新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。

開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。

詳細は以下の記事参照。
新しいIMEにまた不具合。入力モードが自動で切り替わらない。対処方法あり

以下のいずれかの対処方法をご検討ください。

< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。

< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更