【Windows11】 WindowsUpdate 2023年4月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5025239 / KB5025224 PCが起動しなくなる不具合にご注意 [Update 2]

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2023年4月12日にWindowsUpdateに配信されたWindows11用セキュリティ更新プログラムKB5025239 (22H2) / KB5025224 (21H2)の不具合情報です。

前もっての注意点として、Windows11 21H2用KB5025224は、インストールすると環境によってはPCが起動しなくなる恐れがあるためお気をつけください。詳細は本記事内のKB5025224の項目をご覧ください。

『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』などの更新プログラムやWindows Server固有の不具合は割愛しています。以下、2023年4月12日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
① 21H2用KB5025224のWindowsが起動しなくなる既知の不具合の回避策を改訂。 [2023/4/24]
② 22H2用KB5025305に日本語入力の既知の不具合を加筆。 [2023/5/8]  [New]

Windows11 22H2用セキュリティ更新プログラム: KB5025239

基本情報

KB5025239はWindows11 バージョン22H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • 新しいWindows LAP (Local Administrator Password Solution)を実装。詳細は『By popular demand: Windows LAPS available now!』のページをご覧ください
  • サポートされていないレジストリを使用することで発生する互換性の不具合を修正
  • KB5025239には、2023年3月29日に配信されたプレビューリリースKB5023778の内容が含まれています

備考

Microsoftが公開しているKB5025239のページに書かれている既知の不具合の内容は一部間違っています。『プロビジョニングパッケージを使用した場合OOBEが完了しない不具合』と『ファイルのコピー速度が遅くなる不具合』があると記されていますが、前者は2022年11月30日に公開されたKB5020044にて、後者は2023年3月1日に公開されたKB5022913にて修正されました。

そのうち掲載内容を修正するだろうと思っていましたが、今回は一向に修正されないため、一応記しておきます。以下の『既知の不具合』は、KB5025239のページの誤った古い内容ではなく、最新情報に基づいた内容になります。

2023/5/8追記
『ファイルのコピーが遅くなる不具合』が修正されていることにやっと気づいたようで、既知の不具合から削除されました。

不具合情報

KB5025239には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

ExplorerPatcherやStartAllBackなどのサードパーティ製のUIカスタマイズアプリを使用している環境において、Windowsが起動しなくなる恐れがあります。

この不具合はKB5022913以降(2023年3月1日以降の更新プログラム)をインストールした環境で発生する場合があります。

ExplorerPatcherとStartAllBackは修正されたバージョンがリリースされています。これら2つのアプリは最新バージョンへとアップデートすることでこの不具合は発生しません。

そのほかのサードパーティ製のUIカスタマイズアプリを使用していて、この不具合やその他の問題が発生した場合は、使用しているアプリの開発元にお問い合わせください。

Microsoftは、この不具合をアプリ側で解決したとして2023年3月17日(現地時間)付けで『解決済み』としています。

2022年11月9日以降に公開された更新プログラムをインストールすると、DirectXまたはDirect 3Dを使用する一部のエンタープライズ(企業)向けアプリにおいて、断続的にapphelp.dllのエラーが発生する場合があります。

この不具合は、Intelグラフィックスドライバのバージョン26.20.100.7463から30.0.101.1190までを使用している場合に発生します。

この不具合は、主にエンタープライズ向け環境で発生し、一般的なホームユーザー環境で発生する可能性は低いとされています。

詳細は以下の記事参照。
DirectXアプリがエラーを吐く不具合。Windows10や11等で発生。対処方法あり

バージョン30.0.101.1190よりも新しいIntelグラフィックスドライバをインストールすることで、この不具合は発生しなくなります。

また、Microsoftは、この不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

[New]

2023年3月1に公開されたWindows11 バージョン22H2用プレビューリリースKB5022913以降の更新プログラムをインストールすると、日本語および中国語の入力に不具合が発生する場合があります。

具体的には、音声認識、表現入力(絵文字入力)、手書き入力で、一部のアプリが単語を認識できなかったり、入力を受け付けない場合があります。この不具合は、アプリがオフラインでの音声認識を使用している場合に発生しやすくなります。

詳細は以下の記事参照。
日本語入力に不具合。Windows11 22H2にて発生。対処方法あり

この不具合が発生してお困りの場合、一時的な緩和策として、PCの再起動毎に以下の操作を行ってください。

  1. この不具合が発生するアプリが起動している場合、まずはそのアプリを終了してください
  2. [CTRL] + [SHIFT] + [ESC]キーを押して、タスクマネージャーを開いてください
  3. プロセスを『名前』でソートして『CTF ローダー』(ctfmon.exe)を右クリックして、『タスクの終了』を選択

これで正常に入力できるようになるとされています。

また、現在、Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

Windows11 21H2用セキュリティ更新プログラム: KB5025224

基本情報

KB5025224はWindows11 バージョン21H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • 新しいWindows LAP (Local Administrator Password Solution)を実装。詳細は『By popular demand: Windows LAPS available now!』のページをご覧ください
  • サポートされていないレジストリを使用することで発生する互換性の不具合を修正
  • エジプト・アラブ共和国のサマータイムに対応
  • キオスクモード環境で自動ログインできない不具合を修正
  • KB5025224には、2023年3月29日に配信されたプレビューリリースKB5023774の内容が含まれています

重要事項

2023年3月29日公開のプレビューリリースKB5023774以降をインストールすると、PCが起動しなくなる場合があります。この不具合は、ExplorerPatcherやStartAllBackWindowsといった、Windowsの見た目・ユーザーインターフェイス(UI)を変更するカスタマイズアプリを使用している環境で発生する場合があります。

この不具合は以前からWindows11 22H2で発生していましたが、KB5023774からWindows11 21H2でも発生するようになりました。

Windows11 22H2は、UIカスタマイズアプリ側のアップデートで修正されましたが、Windows11 21H2に関してはUIカスタマイズアプリ側で修正されているかどうかわからず、不具合を回避するために、更新プログラムをインストールする前にUIカスタマイズアプリをアンインストールするようMicrosoftは案内しています。

不具合情報

KB5025224には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

2023年3月29日公開のプレビューリリースKB5023774以降をインストールすると、ExplorerPatcherやStartAllBackなどのサードパーティ製のUIカスタマイズアプリを使用している環境において、Windowsが起動しなくなる恐れがあります。

ExplorerPatcherとStartAllBackは修正されたバージョンがリリースされています。これら2つのアプリは最新バージョンへとアップデートすることでこの不具合は発生しません。

そのほかのサードパーティ製のUIカスタマイズアプリを使用していて、この不具合やその他の問題が発生した場合は、使用しているアプリの開発元にお問い合わせください。

Microsoftは、この不具合をアプリ側で解決したとして2023年4月21日(現地時間)付けで『解決済み』としています。

2023年3月29日公開のプレビューリリースKB5023774以降をインストールすると、PCゲーム『Red Dead Redemption 2』が起動しない場合があります。

この不具合は『Red Dead Redemption 2』側で修正されました。ゲームをアップデートすることで正常に動作するようになります。

Microsoftは、この不具合を『Red Dead Redemption 2』側で解決したとして2023年4月3日(現地時間)付けで『解決済み』としています。

新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。

開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。

詳細は以下の記事参照。
新しいIMEにまた不具合。入力モードが自動で切り替わらない。対処方法あり

以下のいずれかの対処方法をご検討ください。

< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。

< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更

2022年11月9日以降に公開された更新プログラムをインストールすると、DirectXまたはDirect 3Dを使用する一部のエンタープライズ(企業)向けアプリにおいて、断続的にapphelp.dllのエラーが発生する場合があります。

この不具合は、Intelグラフィックスドライバのバージョン26.20.100.7463から30.0.101.1190までを使用している場合に発生します。

この不具合は、主にエンタープライズ向け環境で発生し、一般的なホームユーザー環境で発生する可能性は低いとされています。

詳細は以下の記事参照。
DirectXアプリがエラーを吐く不具合。Windows10や11等で発生。対処方法あり

バージョン30.0.101.1190よりも新しいIntelグラフィックスドライバをインストールすることで、この不具合は発生しなくなります。

また、Microsoftは、この不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。