【Windows10】 WindowsUpdate 2022年12月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5021233。21H1のサポート終了 [Update 5]
2022年12月14日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用セキュリティ更新プログラムKB5021233の不具合情報です。
『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』などの更新プログラムやWindows Server固有の不具合は割愛しています。以下、2022年12月14日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。
更新履歴 ① BSoDが発生しPCが起動しなくなる不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2022/12/15] ② 『修正された脆弱性や不具合』の項目にDirectAccessに再接続できなくなる不具合が修正された旨を加筆。当初、この不具合に関する発表はありませんでしたが、後日、修正した旨が発表されました。 [2022/12/17] ③ タスクバーやシステムが不安定になる既知の不具合を加筆。 [2022/12/18] ④ BSoDが発生しPCが起動しなくなる不具合をMicrosoftが認めたため、ユーザー報告から既知の不具合へと移動。 [2022/12/20] ⑤ データベースへのアクセスに失敗する既知の不具合の回避策を加筆。 [2021/1/7] [New] |
Windows10 22H2 / 21H2 / 21H1用セキュリティ更新プログラム: KB5021233
基本情報
KB5021233はWindows10 バージョン22H2 / 21H2 / 21H1用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。
▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合 |
追加情報
Windows10 バージョン21H1 May 2021 Updateは今回の更新プログラムをもってサポートが終了となります。21H1の方はなるべく早めに21H2以降へとアップデートすることが推奨されます。
不具合情報
KB5021233には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | ||
Windows10 バージョン21H2 / 21H1 / 20H2 / 2004に搭載されている新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。 開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。
| 以下のいずれかの対処方法をご検討ください。 < 対処方法A > < 対処方法B > | ||
カスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージからWindows10をインストールした環境だと、この更新プログラムによってMicrosoft Edge Legacyが削除されても、新しいMicrosoft Edgeに自動的に置き換えられない場合があります。 この不具合は、カスタムオフラインメディアまたはISOイメージが、2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)を最初にインストールせずに、この更新プログラムをイメージにスリップストリームして作成された場合にのみ発生します。 なお、WindowsUpdateに直接接続して更新プログラムを受信するデバイスは影響を受けません。これにはWindows Update for Businessを使用しているデバイスも含まれます。 | この不具合を回避するには、最新の累積更新プログラム(LCU)をスリップストリームする前に、まず2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)をカスタムオフラインメディアまたはISOイメージにスリップストリームしてください。 1. 以下のコマンドでmsuからcabを抽出します。(KB5000842での例)
2. 以下のコマンドでcabからSSUを抽出します。
3. これでSSU cab『SSU-19041.903-x64.cab』が作成されます。このファイルを最初にイメージスリップストリームして、次にLCUを入れてください。 カスタムメディアを使用してOSをインストールした際にこの不具合が発生した場合は、新しいMicrosoft Edgeを直接ダウンロードして手動インストールすることで、この不具合に対処できます。新しいMicrosoft Edge for businessを広範囲に展開する必要がある場合は、『ビジネス向け Microsoft Edge をダウンロードして展開する』を参照してください。 | ||
2022年10月12日以降にリリースされた更新プログラムをインストールすると、ドメイン参加に『0xaac (2732): NERR_AccountReuseBlockedByPolicy』エラーで失敗する場合があります。
| この不具合は、2022年10月12日の更新プログラムでの仕様変更に起因しています。この不具合は一般ユーザーが影響を受けることはほぼありません。 この不具合の詳細についてはこちらのページ(英語)をご覧ください。(日本語ページもありますが機械翻訳) 現在、Microsoftはこの不具合への対応を検討しています。 | ||
2022年11月9日以降の更新プログラムをインストールすると、一部のアプリケーションが正常に動作しなくなる場合があります。具体的にはMicrosoft ODBC SQL Server Driver (sqlsrv32.dll)を使用するアプリが、データベースへのアクセスに失敗することがあります。 お使いのアプリが『sqlsrv32.dll』を使用しているかどうかわからない場合は、コマンドプロンプトから『tasklist /m sqlsrv32.dll』を実行してください。このコマンドにより『sqlsrv32.dll』を使用しているアプリが実行されているかどうかがわかります。
| [New] この不具合にお困りの場合、以下のいずれかを行うよう、Microsoftは案内しています。
もし、いずれも行えない場合は、2022年11月9日以降の更新プログラム(セキュリティ更新プログラム、プレビューリリース)をアンインストールすることで一時的に回避できます。ただし、セキュリティ更新プログラムをアンインストールすると、脆弱性が未修正のままになるため注意が必要です。 現在、Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。 | ||
2022年9月21日公開のプレビューリリースKB5017380以降をインストールすると、タスクバーが正常に動作しなくなったり、システムが不安定になる場合があります。具体的には、以下のような症状が発生する場合があります。
| この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。 企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。
詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。 | ||
一部環境において、KB5021233をインストール後、ブルースクリーンエラー(BSoD)が発生し、PCが起動しなくなる場合があります。 この不具合は、『c:/windows/system32』と『c:/windows/system32/drivers』にあるファイル『hidparse.sys』のバージョンが一致しないことに起因しています。(WindowsがCドライブにインストールされていると仮定)
| Microsoft公式の修正手順は以下の記事をご覧ください。 ・Microsoft、KB5021233の不具合を認める。0xc000021aブルースクリーンによりPCが起動しなくなる。対処方法を公開 ユーザー報告では、『システムの復元』を行うか、セーフモードで起動して『sfc /scannow』を実行することで起動するようになると報告されています。この手順は左記の記事をご覧ください。 |