Intel Core i9-13900Kの各種ベンチマーク公開。最強のゲーム性能
海外メディアのTechPowerUpにより、Intel Core i9-13900Kの各種ベンチマークが公開されました。Intel第13世代Core 13000シリーズ(コードネーム: Raptor Lake)はどれほどの性能となるのでしょうか。そのリザルトがこちら。
仕様
Processor | Cores/ Threads | iGPU | Base Clock (GHz) | Turbo Clock (GHz) | Max Memory Speed | TDP (W) | 価格 USD 円(税込) | |
Core i9-13900K | P:8/16 E:16/16 | ○ | P:3.0 E:2.2 | P:5.8 E:4.3 | DDR5-5600 DDR4-3200 | Base:125 Turbo:253 | $589 105,800円 | |
Core i9-13900KF | P:8/16 E:8/8 | × | P:3.0 E:2.2 | P:5.8 E:4.3 | DDR5-5600 DDR4-3200 | Base:125 Turbo:253 | $564 102,800円 | |
Core i7-13700K | P:8/16 E:8/8 | ○ | P:3.4 E:2.5 | P:5.4 E:4.2 | DDR5-5600 DDR4-3200 | Base:125 Turbo:253 | $409 74,800円 | |
Core i7-13700KF | P:8/16 E:8/8 | × | P:3.4 E:2.5 | P:5.4 E:4.2 | DDR5-5600 DDR4-3200 | Base:125 Turbo:253 | $384 71,800円 | |
Core i5-13600K | P:6/12 E:4/4 | ○ | P:3.5 E:2.6 | P:5.1 E:3.9 | DDR5-5600 DDR4-3200 | Base:125 Turbo:181 | $319 57,800円 | |
Core i5-13600KF | P:6/12 E:4/4 | × | P:3.5 E:2.6 | P:5.1 E:3.9 | DDR5-5600 DDR4-3200 | Base:125 Turbo:181 | $294 54,800円 | |
※P=P-Core (Performance Core)、E=E-Core (Efficient Core) |
テスト環境
▼Intel第13世代Core 13000シリーズ(Raptor Lake)
マザー: ASUS Z790 Maximus Hero
メモリ: 32GB (16GB x2) DDR5-6000 36-36-36-76
CPUクーラー:Noctua NH-U14S (空冷) / Arctic Liquid Freezer II 420 mm (水冷)
GPU: EVGA GeForce RTX 3080 FTW3 Ultra
OS: Windows11 バージョン21H2
▼Intel第12世代Core 12000シリーズ(Alder Lake)
マザー: ASUS Z690 Maximus Hero
メモリ: 32GB (16GB x2) DDR5-6000 36-36-36-76
以下、共通
▼AMD Ryzen 7000シリーズ(Zen 4)
マザー: ASUS X670E Crosshair Hero
メモリ: 32GB (16GB x2) DDR5-6000 36-36-36-76
以下、共通
▼AMD Ryzen 5000 / 3000シリーズ(Zen 3 / Zen 2)
マザー: ASUS X570 Crosshair VII Dark Hero
メモリ: 32GB (16GB x2) DDR4-3600 14-14-14-34
以下、共通
補足事項
- ベンチマークは、緑色のバーが定格でのリザルトになります。赤はメモリOC(DDR5-7400)、青は電力制限解除、茶色は全Pコア5.6GHz / 全Eコア4.4GHz OC
Cinebench R23
Core i9-13900KのCinebench R23スコアはマルチが32248ポイント、シングルが2271ポイント。マルチはRyzen 9 7950Xに軍配が上がり、シングルはCore i9-13900Kが勝つという結果となりました。
レンダリングパフォーマンス
Blenderでのベンチマーク結果はCore i9-13900Kが76.7秒なのに対し、Ryzen 9 7950Xは63.7秒と、Ryzen 9 7950Xの方が高速な処理性能を見せています。
消費電力と温度
▼Blenderでストレステスト時のCPUの消費電力
▼Blenderでストレステスト時の温度 (冷却にはNoctua NH-U14Sを使用)
Blenderでストレステスト時のCore i9-13900Kの消費電力は285W。Ryzen 9 7950Xの235Wよりも50W高めです。
ゲームパフォーマンス (GPU: GeForce RTX 3080)
▼1080p
▼720p
ゲームパフォーマンス 12タイトルの平均
▼1080p
▼720p
(Source:TechPowerUp)
まとめ
Core i9-13900Kは、Cinebench R23において、前世代のCore i9-12900Kからシングル11.7%、マルチ18.4%の性能向上が見られます。
一方、Ryzen 9 7950Xと比較すると、シングルはCore i9-13900Kの方が10.7%高いものの、マルチはRyzen 9 7950Xの方が16.3%高い性能を示しています。マルチ性能に関してはBlenderでも変わらず、Ryzen 9 7950Xの方が17%早く処理を完了しています。
しかしながら、ゲーム性能に関してはCore i9-13900Kに軍配が上がります。計12タイトル、Core i9-13900K vs. Ryzen 9 7950Xの勝ち点は以下のようになります。
Core i9-13900K | Ryzen 9 7950X | |
1080p | 10 | 2 |
720p | 11 | 1 |
Core i9-13900Kが1080pで10勝、720pで11勝、Ryzen 9 7950Xが1080pで2勝、720pで1勝という結果となりました。
また、1080pでの平均フレームレートで見ても、Core i9-13900Kを100%とすると、Ryzen 9 7950Xは92.3%、Core i9-12900Kは96.2%と、Core i9-13900Kが最も高い数値を示しています。現時点でCore i9-13900Kは、最強のゲーム性能を有するCPUと言えるでしょう。
ゲームを重視するならCore i9-13900K、クリエイティブな処理速度を求めるならRyzen 9 7950Xと住み分けができた感じでしょうか。