ChromeやEdgeが固まる・ラグる不具合。Core 12000シリーズAlder Lake CPUで発生
Intelは、第12世代Core 12000シリーズ(コードネーム: Alder Lake)CPU環境において、ChromeやEdgeがラグったり固まったような動作になる不具合が発生していることを発表しました。
不具合概要
Intel第12世代Core 12000シリーズのiGPU、Intel UHD Graphics 770およびそれに対応した最新のIntel Graphicsドライバ (グラフィックスドライバ)を使用する環境において、Google ChromeやMicrosoft EdgeといったChromium系ブラウザに深刻なラグが発生します。
ブラウザが固まりがちになったり、クリックして応答までに2秒ほどの遅れが発生したり、スクロールが遅れたりしてぎこちない動作になります。
この不具合は、HDD環境でスクロールやクリックを繰り返したり、一度に多くのタブを開いたりすると再現できます。
Intel UHD Graphics 770を使用するCPUリストは以下。
- Core i9-12900KS / 12900K / 12900 / 12900T / 12900TE / 12900E
- Core i7 12700K / 12700 / 12700T / 12700TE / 12700E
- Core i5-12600K / 12600 / 12600T
- Core i5-12500 / 12500T / 12500E
対処方法・回避策
この不具合を回避・解決するためには以下の手順を実行するよう、Intelは案内しています。
- ブラウザを最新バージョンにアップデートする。
- Windowsを最新バージョンにアップデートする。(未インストールの更新プログラムをインストールする)
- マザーボードメーカー(OEM)が提供する最新のカスタマイズドライバ、またはIntelのダウンロードセンターより入手できるドライバを使用して、Intel Graphicsドライバのクリーンインストールを試みる。
- ブラウザのハードウェアアクセラレーションを無効にするか、PCのストレージをHDDからSSDへと変更する。
Intelが案内する回避策は多岐にわたっており、Intel自身も明確な原因をまだつかめていない様子です。ドライバ側に問題があるなら、ドライバの修正を行ってもらいたいところですが、現在のところ修正予定についてのアナウンスはありません。
また、Intelによると、最新ドライバで発生するとのことなので、古いドライバへとロールバックすることでも不具合を回避できるかもしれません。ただ、最新ドライバのバージョンについては案内されておらず、具体的にどのバージョンから発生しだしたのかは不明です。(文字通りに最新であるなら2022年5月25日付けの30.0.101.1994)
何かしらの理由でIntelが案内する回避策を行えない場合は、ドライバのロールバックをお試しください。ドライバのダウンロードはこちらよりどうぞ。(『バージョン』のドロップダウンリストから古いバージョンを選択)