インターネットが正常に使用できない不具合。Windows Serverで発生。2022年6月15日のWindowsUpdateに起因
Microsoftは、Windows Serverにおいて、インターネットが正常に使用できない不具合が発生していることを発表しました。
不具合概要
2022年6月15日のWindowsUpdateで配信されたセキュリティ更新プログラムをインストールすると、Routing and Remote Access Service (RRAS)を使用しているWindows Serverにおいて、インターネットトラフィックを正常に転送できない場合があります。
サーバーに接続するデバイスがインターネットへの接続に失敗したり、クライアントデバイスが接続した後にサーバーのインターネット接続が切断される場合があります。この不具合は、NAT機能が有効になっていると発生します。
この不具合が発生するOSバージョンと、不具合を内包する更新プログラムは以下。
- Windows Server 2022
KB5014678 (2022年6月15日 セキュリティ更新プログラム) - Windows Server 2019
KB5014692 (2022年6月15日 セキュリティ更新プログラム) - Windows Server 2016
KB5014702 (2022年6月15日 セキュリティ更新プログラム) - Windows Server 2012 R2
KB5014738 (2022年6月15日 ロールアップ)
KB5014746 (2022年6月15日 セキュリティのみ) - Windows Server 2012
KB5014747 (2022年6月15日 ロールアップ)
KB5014741 (2022年6月15日 セキュリティのみ) - Windows Server 2008 R2 SP1
KB5014748 (2022年6月15日 ロールアップ)
KB5014742 (2022年6月15日 セキュリティのみ) - Windows Server 2008 SP2
KB5014752 (2022年6月15日 ロールアップ)
KB5014743 (2022年6月15日 セキュリティのみ)
対処方法・回避策
RRASサーバーのNAT機能を一時的に無効にすることで、この不具合を回避できます。手順については、『Enable and Configure NAT』ページの手順7(Enable NAT on this interface)をご覧ください。
このほか、以下のプレビューリリースをインストールすることでも不具合が修正されます。
- Windows Server 2022
KB5014665 (2022年6月24日 プレビューリリース) - Windows Server 2019
KB5014669 (2022年6月24日 プレビューリリース)
上記以外のOSについては、今後のアップデートで修正を予定しています。