ES版Core i9-13900の各種ベンチマーク公開!現状、マルチ性能はRaptor Lakeが速く、ゲームはAlder Lakeが有利
中国語圏メディアのEXPreviewにより、Intel第13世代となるES版Core i9-13900の各種ベンチマークが公開されました。その結果がこちら!
テスト環境
左: ES版Core i9-13900 / 右: Core i9-12900K [Source: EXPreview]
- CPU
- ES版Core i9-13900 (Raptor Lake)
8P-Core (8C16T) / 16E-Core (16C16T) 計24C32T
ベースクロック1.4GHz、P-Coreターボ3.8GHz、E-Coreターボ2.8GHz - Core i9-12900K (Alder Lake)
8P-Core (8C16T) / 8E-Core (8C8T) 計16C24T
ES版Core i9-13900と同じクロックに設定して比較
- ES版Core i9-13900 (Raptor Lake)
- メモリ
- 16GB DDR5-5200 x2 (計32GB)
- マザーボード
- Z690マザーボード
- GPU
- GeForce RTX 3090 Founders Edition
ベンチマーク
すべてのベンチマークにおいて、Core i9-12900K(Alder Lake)のクロックは、ES版Core i9-13900(Raptor Lake)と同じクロックに設定されています。
また、Core i9-13900はあくまでもES版のため、結果は製品版とは異なる可能性が高いことをご留意ください。
Cinebench R20
Cinebench R23
ゲームベンチマーク
トータルウォー:三国
Wolfenstein: Youngblood
DIRT 5
Gears 5
Watch Dogs: Legion
Shadow of the Tomb Raider
Forza Horizon 5
Far Cry 6
アサシンクリード ヴァルハラ
The Riftbreaker
暫定まとめ
冒頭にも書きましたが、Core i9-12900Kのクロックは、ES版Core i9-13900と同じクロックにして測定されています。
ES版Core i9-13900ではE-Coreが16コアへと倍増しており、Cinebenchのマルチでは約20%ものパフォーマンス向上が見られます。一方で、シングルではCore i9-12900Kの方が約10%ほど高いスコアを見せています。
ゲームベンチマークに関しては差は少ないものの、現状では、最大約8%ほどCore i9-12900Kが有利となっています。
箇条書きでまとめると以下。
- ES版Raptor Lakeのマルチ性能は、E-Coreが増えた分、Alder Lakeよりも約20%高い
- ES版Raptor Lakeのシングル性能は、現状、Alder Lakeよりも約10%低い
- ES版Raptor Lakeのゲーム性能は、現状、Alder Lakeと同等か最大約8%低い
シングル性能とゲーム性能が低いのが気になりますが、これらのリザルトはあくまでもES版です。ES版の性能が低いことはよくあることで、多くの場合、製品版へと近づくにつれてパフォーマンスアップします。
Raptor LakeではP-CoreのアーキテクチャがGolden CoveからRaptor Coveへとアップグレードされると言われています。さすがにこれがRaptor Coveの全力ということはないでしょう。今後の最適化に期待されます。