Apple M1 Maxにデータ漏洩の脆弱性『Augury』。A14やM1、M1 Proなどにも影響か。IntelやAMD CPUは影響なし
AppleシリコンのM1 Maxに『Augury』と呼ばれる脆弱性が見つかりました。
脆弱性を見つけたのはイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、ワシントン大学、テルアビブ大学の研究チーム。同チームによると、M1 Maxに搭載されているデータメモリ依存プリフェッチャー(Data Memory-Dependent Prefetcher / DMP)と呼ばれる機能に脆弱性があり、脆弱性を悪用されるとデータが漏洩する恐れがあるとのこと。同チームはこの脆弱性を『Augury』と名付けました。
DMPはM1 Maxだけでなく、A14やM1にも搭載が確認されており、古いAシリーズプロセッサーや最新のM1 Proなどにも影響を受けることが推測されていますが、現時点ではM1 Maxのみ、脆弱性の存在が確認されています。
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同チームは、本脆弱性についてすでにAppleと話し合い、詳細をすべて報告していますが、今のところAppleから修正やアップデートはありません。不幸中の幸いなのは、「この脆弱性は今のところそこまで深刻ではない」と同チームは述べています。
また、同チームがIntelとAMDのCPUでもテストを行ったところ、こちらは影響を受けなかったとのことです。