Arc A370M搭載ノートPCが登場するもめちゃくちゃ高価。PCゲーマーの選択肢にはならず
Intel Arc A370M搭載ノートPCが、海外のネットショップBestBuyに掲載されました。しかし、PCゲーマーにはおすすめできない価格設定となっています。海外メディアのTom’s Hardwareが報じました。
Intel Arc Alchemist AシリーズGPUを搭載したノートPCがようやく市場に姿を見せた。しかし、販売価格はかなり高い。Best BuyにはASUSとHPのArc A370搭載ノートPCが掲載されているが、前者は1,400ドル、後者は2,000ドルもの値付けがされている。
1,400ドルのASUS製ノートPCのスペックは、6P8E/20TのCore i7-12700H、16GBメモリ、1TB SSD、2-in-1仕様、15.6インチ2880x1620タッチスクリーンディスプレイ、GPUにArc A370Mを搭載。 2,000ドルのHP製ノートPCのスペックは、4P8E/16TのCore i7-1260P、16GBメモリ、1TB SSD、2-in-1仕様、16インチ3840x2400ディスプレイ、GPUにArc A370Mを搭載。 両製品ともにIntelのEvoプラットフォームを採用しており、Wi-Fi 6やThunderbolt 4などの最新の接続規格に対応している。このほか、最低9時間のバッテリー駆動や、スリープからの即時復帰などの機能も含まれる。 これらの高価な価格設定は、薄くて軽いEvoデバイスにおいては異常ではない。機能・薄さ・軽さなどの代償として価格が高くなることはよくあることだ。 とはいえ、PCゲーマーの観点から見ると、これらは信じられないほどに高価なノートPCだ。1,400~2,000ドルもあれば、同じくらいのサイズでGeForce RTX 3060やRTX 3070を搭載したゲーミングノートPCを購入できる。 Asus ROG Zephyrus G14なんかは良い例で、上記A370M搭載ノートPCよりも軽量で、GeForce RTX 3060を搭載し、8C16TのRyzen 9 5900HSという強力な仕様でありながらNewEggで1,561ドルで販売されている。 AMDによると、同社製エントリーレベルGPUのRadeon RX 6500Mは、Arc A370Mよりも27~114%高速だとされている。 つまり、Arc A370Mは、Radeon RX 6600MやGeForce RTX 3060など、AMDやNVIDIAのミドルレンジGPUよりもはるかに劣ることを意味する。 もし、あなたがゲーミングノートPCの購入を考えているのであれば、上記のようなArc A370M搭載ノートPCには手を出さない方が良いだろう。 |