Intel、Alder Lakeが曲がることを認めるも仕様と回答
Core i9-12900KなどのIntel第12世代Core 12000シリーズ(コードネーム: Alder Lake)は、CPUが曲がります。この問題について、ついにIntelが回答しました。海外メディアのTom’s Hardwareが報じました。
Intel Alder Lakeプロセッサーは、PC愛好家の間では「曲がる」「反る」「湾曲する」と言われている。チップの中央にかかる圧力によってIHSが曲がるのだ。この問題に対処するために、ワッシャーを取り付けるなど、様々な方法での回避策がある。 Intelは、この問題について、ついに私たちにコメントをした。
Intelは、CPUが曲がることを認めているが、性能上の問題は発生しないとしている。ここでいう「プロセッサーが仕様外の動作をしたという報告は受けていません」というのは、CPUが最高温度の100度よりも高く動作することはなく、熱の上昇によってベースクロックより下がることはないということを意味している。ただし、冷却への影響がないということではなく、仕様外になるほどの深刻さはないということだ。また、Intelは、CPUのパフォーマンスを取り戻すために行う改造は保証を無効にする恐れがあるとも述べている。 しかし、多くの懸念は、上記発言では払拭されていない。ソケット周辺のマザーボードの反りは、マザーボードにかかるたわみの力によって、配線やSMDに影響を与える可能性があり、長期的な影響が懸念されている。 Intelに質問をしたところ、以下の回答が得られた。
Intelは、状況の注視を継続するが、ソケットの設計に変更を加える予定はないようだ。また、マザーボードの曲がりについては、CPUが曲がることでマザーボードも曲がるのではなく、CPUをソケットに固定する負荷が原因としている。CPUの曲がりが原因ではなく、ソケットの圧力が原因であることは明らかなため、理に適なってはいるが、これが仕様の範囲内なのか、それとも破損を引き起こす可能性があるのかという疑問については答えておらず、マザーボードの信頼性と長期的に影響を及ぼす可能性に疑問を残した。 Intelは、Alder Lakeの曲がりについて問題ないと主張しているが、冷却性能を求めるユーザーは同意しないだろう。ただ、この問題によってCPU温度が数度上がったとしても、多くのユーザーは心配するほどパフォーマンスには影響しないはずだ。 マザーボードへの長期的な影響についてはさらに調査する必要があるかもしれない。 [Source: Tom’s Hardware] |
つまるところ、Intelとしては、Alder Lakeが曲がるのは仕様で、現在のところリコールやソケットの改善も予定されていないそうです。