中国初の完全国産GPU搭載グラボ『MTT S60』が登場!1スロットで性能はGTX○○クラス?
本日、IntelからArc Aシリーズが発表されましたが、なんと、中国からも完全国産GPUを搭載したグラボ『MTT S60』および『MTT S2000』が発表されました。海外メディアのTom’s Hardwareが報じました。
中国の企業、摩尔线程(Moore Threads)は2020年10月に設立され、2021年末にフル機能GPUを作ることを発表した。そして本日、同社は、中国初の完全国産GPUを搭載したPCデスクトップおよびワークステーション向けの『MTT S60』と、サーバー向けの『MTT S2000』という2種類のグラフィックスカードを発表した。 どちらもMUSAアーキテクチャを採用した12nm GPUをベースにしており、発表の場ではLeague of Legendsを1080pでプレイするデモが披露された。しかし、グラフィックスの品質や、フレームレート等については明らかにされなかった。 『MTT S60』と『MTT S2000』のスペックは以下。
『MTT S60』のGPU性能は6TFLOPSとなっており、これは2017年に発売されたXbox One Xと同じ数字だ。NVIDIAでいうとGeForce GTX 1070が約6.5 TFLOPSとなる。 Moore Threadsの創設者兼CEOであるZhang Jianzhong(张建中)氏は、元NVIDIAのグローバルVPおよび中国におけるGMで、15年にわたってグラフィックスビジネスに深く関わってきた。 [Source: Tom’s Hardware / VideoCardz / IT之家 / 快科技] |
中国初のGPUというと2021年11月にInnoSiliconから『Fantasy 1』が発表されましたが、こちらのアーキテクチャはImaginationからライセンスを受けています。一方、Moore ThreadsのGPUは、アーキテクチャも独自設計のMUSA (Moore Threads Unified System Architecture)が採用されており、中国初の完全国産GPUと謳われています。
『MTT S60』および『MTT S2000』の発売日や販売価格については明らかにされておらず、また、中国以外での展開についても現時点では不明です。