Intel Core i9-12900KSの各種ベンチマーク公開
海外メディアのTechPowerUpにより、Intel Core i9-12900KSの各種ベンチマークが公開されました。Intelメインストリーム帯最速CPUはどれほどのパフォーマンスでしょうか。サクッとリザルトを見ていきましょう。
仕様
Processor | Cores/ Threads | Base Clock (GHz) | Turbo Clock (GHz) | Max Memory Speed | TDP (W) | 国内価格 (税込) |
Core i9-12900KS | P:8/16 E:8/8 | P:3.4 E:2.5 | P:5.5 E:4.0 | DDR5-4800 DDR4-3200 | Base:150 Turbo:241 | 105,800 |
Core i9-12900K | P:8/16 E:8/8 | P:3.2 E:2.4 | P:5.2 E:3.9 | DDR5-4800 DDR4-3200 | Base:125 Turbo:241 | 75,000前後 (2022年4月時点) |
※P=P-Core (Performance Core)、E=E-Core (Efficient Core) |
補足事項
- ベンチマークは、緑色のバーが定格でのリザルトになります。
- Core i9-12900KSの『3.4/5.5』は、3.4がP-Coreのベースクロック、5.5がP-Coreの最大ターボクロックです。一方、Core i9-12900Kは『3.9/5.2』と書かれていますが、3.9はE-Coreの最大ターボクロック、5.2はP-Coreの最大ターボクロックとなっています。Core i9-12900Kの3.9はP-Coreのベースクロックではないことをご留意ください。なぜ、Core i9-12900Kだけこんな記述になっているのかはわかりませんが、おそらく誤って書いたものと思われます。Core i9-12900KのP-Coreのベースクロックは上記にも記していますが、3.2です。
Cinebench R23
レンダリングパフォーマンス
消費電力と温度
▼アイドル時のシステム全体の消費電力
▼Prime95でストレステスト時のシステム全体の消費電力
▼Blender使用時の温度 (冷却にはNoctua NH-U14Sを使用)
CPU温度に関してはCore i9-12900KSもCore i9-12900Kも変わりません。ストレステスト中の消費電力は、Core i9-12900Kが350Wなのに対して、Core i9-12900KSは360Wと10W高い程度に収まっています。
ゲームパフォーマンス (GPU: GeForce RTX 3080)
▼1080p
ゲームパフォーマンス 10タイトルの平均
▼1080p
▼720p
(Source:TechPowerUp)
まとめ
Core i9-12900KSは、Core i9-12900Kのクロックアップモデルです。クロックが上がった分、順当にパフォーマンスも向上しており、Intelのメインストリーム帯CPUとしては最速と言って間違いないでしょう。
ただ、10タイトルの平均ゲームパフォーマンスは、Core i9-12900KSが100%とすると、Core i9-12900Kは1080pで99.4%、CPUボトルネックの起こりやすい720pでも98.1%と、大きな差はありません。
そして販売価格は、Core i9-12900KSが105,800円なのに対して、Core i9-12900Kは、2022年4月時点だと7.5万円前後と、結構な価格差があります。
お値段的に万人にはおすすめできるものではありませんが、お金に糸目をつけず、わずかでもフレームレートを稼ぎたい人にはCore i9-12900KSは新たな選択肢となるでしょう。