【Windows11】 WindowsUpdate 2022年7月 不具合情報 - プレビューリリース KB5015882 [Update 3]

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Windows11 - WindowsUpdate

2022年7月22日にWindowsUpdateに配信されたWindows11用更新プログラムKB5015882の不具合情報です。

月例の翌週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。

『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。不具合の修正内容の詳細については各更新プログラムのリンク先よりご確認くださいませ。

以下、2022年7月22日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。『.NET Framework』など、その他の更新プログラムやWindows Server固有の不具合は割愛しています。

更新履歴
① スタートメニューが開かない既知の不具合を加筆。 [2022/7/25]
② 『更新プログラムのハイライト』に、Outlookの不具合が修正された旨を加筆。当初、Microsoftはこの修正を書いていませんでしたが、後日、追加されました。 [2022/7/26]
③ XPSビュアーでXPSファイルおよびOXPSファイルが開けない不具合を加筆。[2022/8/9] [New]

Windows11 21H2用プレビューリリース: KB5015882

基本情報

KB5015882はWindows11 バージョン21H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

  • Outlookの検索機能が正常に動作せず、検索結果に日付の新しいメールが表示されない不具合を修正
  • 集中モード有効時に緊急の通知を受け取るオプションを追加
  • PCを初めて起動したときのOOBE (Out-of-Box Experience)中に、より新しいWindows11のバージョンにアップデートするオプションを追加(お使いのPCがアップデート対象デバイスの場合のみ)。新しいバージョンへのアップデートを選択すると、PCにアップデートがインストールされてアップデート処理が始まります
  • Windowsの最初の起動時に、新しいWindows11のバージョンにアップデートするオプションを追加(お使いのPCがアップデート対象デバイスの場合のみ)
  • 一部のPC環境において、キーボードの再生や一時停止ボタンを使用すると、ファイルエクスプローラーが動作しなくなる不具合を修正
  • 外部モニターを接続した状態で、スタートメニューのコンテキストメニュー([Win]+[X]キー)を使用すると、ファイルエクスプローラーが動作しなくなる不具合を修正
  • タスクバーの検索アイコンの上にマウスカーソルを置くと、空白のウィンドウが表示されて閉じることができない不具合を修正
  • 一部のトラブルシューティングツールを開けない不具合を修正
  • アプリケーションが動作を停止する原因となる『UIAutomation()』の不具合を修正
  • 特定のアプリケーションでStartup Task APIが正常に動作しない不具合を修正
  • Windows Profile Serviceが稀に失敗し、ログイン時にエラーが発生する不具合を修正

追加情報

Microsoftは、非対応環境にWindows11をインストールした場合、WindowsUpdateを受け取ることが保証されなくなると述べていますが、2022年7月22時点では非対応環境にも更新プログラムが降ってきています。

不具合情報

KB5015882には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。

開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。

詳細は以下の記事参照。
新しいIMEにまた不具合。入力モードが自動で切り替わらない。対処方法あり

以下のいずれかの対処方法をご検討ください。

< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。

< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更

2022年5月25日公開のプレビューリリースKB5014019以降をインストールした環境において、Microsoft EdgeのIEモードタブが応答しなくなる場合があります。この不具合は、表示したサイトがモーダルダイアログボックスを使用していると発生する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
Microsoft EdgeのIEモードタブが応答しなくなる不具合。KB5014699やKB5014668等で発生

この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。

2022年6月24日公開のプレビューリリースKB5014668以降をインストールした一部環境において、スタートメニューが開かない不具合が発生しています。スタートボタンをクリックしたり、Windowsキーを押してもスタートメニューが開かない場合があります。

詳細は以下の記事参照。
スタートメニューが開かない不具合。Windows11で発生。KB5015882 / KB5015814 / KB5014668に起因

この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。

[New]

2022年6月24日公開のプレビューリリースKB5014668以降をインストールすると、XPSビューアーでXPSファイルやOXPSファイルが開けない場合があります。この不具合は、ファイル内の言語が日本語や中国語の場合に発生します。

この不具合が発生すると、XPSビューアー内に「このページを表示できません」というエラーが表示されたり、CPU使用率が高くなったり、メモリ使用量が増加し続けることがあります。

このエラーが発生したあともXPSビューアーを起動しっぱなしにしていると、メモリ使用量が最大2.5GBに達したあと、XPSビューアーが終了する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
XPSファイルが開けない不具合。Windows10およびWindows11で発生。2022年6月以降のWindowsUpdateが原因

一時的な対処方法として、KB5014668以降の更新プログラム(プレビューリリース、セキュリティ更新プログラム)をアンインストールすることで、XPSファイルおよびOXPSファイルを開けるようになります。

アンインストール手順の詳細は左記の記事をご覧ください。