Intel、オーバークロックSSDを検討するも最終的には中止
Intelは、オーバークロックのできるSSDの開発を検討していた模様です。海外メディアのANAND TECHのインタビューにて、IntelオーバークロッキングエンジニアのDan Ragland氏により語られました。
ANAND TECH: オーバークロックしたものの、実際には市場に投入されなかった製品はありますか? Dan Ragland: ええ、私たちは実験が大好きです。あらゆるカテゴリーの製品をオーバークロックしてきました。オーバークロックに向いている市場かどうか、消費者がそれを欲しがるか、価値があるかどうかを検討しています。SSDのオーバークロックなんて仕事もしました。 実際、SSDのオーバークロックを行ったとき、多くのオーバークロックマージンがありました。SSDもCPUと同じように、電力やどれだけ冷却できるかどうかによって変わってきます。しかし、SSDのオーバークロックはデータが危険にさらされるのではないかと考え、最終的には本格的な開発はしないことにしました。 [Source: ANAND TECH] |
Dan Ragland氏によると、SSDのオーバークロックはデータ損失のリスクが懸念されるようです。ストレージの速度は重要ですが、それ以上に重要なのはデータがきちんと保たれることでしょう。仮にSSDのオーバークロックができたとしても、ほとんどの人はデータ損失のリスクを負ってまで、オーバークロックをしようとは思わないのではないでしょうか。
現状、SSDの速度は多くの場面で既存の製品で十分に事足ります。それでも足りない場合は、RAIDといった選択肢もあるため、需要やリスクを考えればオーバークロックSSDの開発を進めなかったことは妥当な判断と言えるでしょう。