KB5009543 / KB5009566適用後、VPNに接続できない不具合 [Update 2: 修正]
2022年1月12日にWindowsUpdateに配信されたWindows10 バージョン21H2 / 21H1 / 20H2用セキュリティ更新プログラムKB5009543、または、Windows11 バージョン21H2用セキュリティ更新プログラムKB5009566をインストールすると、VPNに接続できなくなるという不具合報告が多数出ています。
更新履歴 ① Microsoftが本不具合を認めました。記事下部にMicrosoftのアナウンスを加筆。 [2022/1/14] ② 本不具合を修正した更新プログラムが緊急リリースされました。その旨、記事下部に加筆。 [2022/1/18] [New] |
KB5009543 / KB5009566適用後、VPNに接続できない
ユーザーによる不具合報告
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上記報告はRedditに寄せられており、多くのユーザーがKB5009543 (Windows10) / KB5009566 (Windows11)をインストールしてからVPN接続ができなくなったと訴えています。
不具合の回避策・対処方法
報告によると、この不具合はKB5009543 (Windows10) / KB5009566 (Windows11)に起因しているようで、これらの更新プログラムをアンインストールすることで、再びVPNを使用できるようになるとのことです。
ただ、一部の人はインストールされたアップデートを全てアンインストールする必要があったとも述べており、もし、KB5009543 (Windows10) / KB5009566 (Windows11)のアンインストールだけで直らなかった場合は、以下の『.NET Framework 3.5 および 4.8 の累積的な更新プログラム』のアンインストールもお試しください。
- Windows10
KB5008876 (2022-01 .NET Framework 3.5 および 4.8 の累積的な更新プログラム) - Windows11
KB5008880 (2022-01 .NET Framework 3.5 および 4.8 の累積的な更新プログラム)
更新プログラムのアンインストール手順は以下になります。
なお、これらの更新プログラムはセキュリティアップデートのため、アンインストールすると脆弱性が未修正のままになることには注意が必要です。
Update 1: Microsoftが不具合を認める [2022/1/14]
Microsoftは、2022年1月13日(現地時間)付けで本不具合を認めました。Microsoftによると、「ベンダーIDを含むIP Security(IPSEC)接続に失敗する場合があります。また、Layer 2 Tunneling Protocol (L2TP)やIP security Internet Key Exchange (IPSEC IKE)を利用したVPN接続も影響を受ける恐れがあります」とのこと。
本不具合の回避策として、Microsoftは「サーバー側がベンダーIDを無効にすれば不具合を回避できる」と案内していますが、ユーザー側ではどうすることもできません。そのため、現状、更新プログラムをアンインストールする以外にありません。
また、この不具合は、以下のOSが影響を受けるとされています。
- Client: Windows11 バージョン21H2、Windows10 バージョン21H2、Windows10 バージョン21H1、Windows10 バージョン20H2、Windows10 バージョン1909、Windows10 バージョン1809、Windows10 Enterprise LTSC 2019、Windows10 Enterprise LTSC 2016、Windows10 バージョン1607、Windows10 Enterprise 2015 LTSB
- Server: Windows Server 2022、Windows Server バージョン20H2、Windows Server 2019、Windows Server 2016
現在、Microsoftは本不具合を調査しており、追ってアップデートを提供する予定とのことです。
Update 2: 修正 [2022/1/18] [New]
本不具合を修正した更新プログラムが緊急リリースされました。詳細は以下の記事をご覧ください。
Microsoft、KB5010793やKB5010795等を緊急リリース。VPNに繋がらない不具合やWindows Serverの不具合を修正