Intel、Alder Lakeで正常に動作しないゲームリストを公開。回避策・対処方法あり [Update 1: 修正]
Intelは、第12世代となるAlder Lake-S Core 12000シリーズ環境下において、正常に動作しないゲームのリストを公開しました。
ゲームが正常に動作しない原因
Core i9-12900KやCore i7-12700K、Core i5-12600KなどのAlder Lake-Sは、Armでいうところのbig.LITTLE構成が採用されおり、性能を重視したCoreベースのP-Core (Performance Core)と、電力効率を重視したAtomベースのE-Core (Efficient Core)が共存しています。
Intelによると、DRM(コピープロテクト)がE-Coreを別のシステムと誤認識してしまうことでゲームが正常に動作しなくなり、ゲーム起動時やゲームのプレイ中にクラッシュしたり、予期せず終了することがあるとのこと。
この問題はDRM・ゲーム開発者側やOS側のソフトウェアアップデートによって解決が予定されています。このほか、アップデートが提供されるまでの間や、アップデートが見込まれない場合でもユーザー側で行える回避策・対処方法があります。(詳細は後述する『Scroll Lockキーでの回避策』を参照)
Core 12000シリーズで正常に動作しないゲームリスト
以下のゲームはWindows11のDRMソフトウェアの問題により影響を受けます。太字のゲームは2021年11月中旬に予定されているWindowsUpdateのパッチにて修正される予定です。その他のゲームについては開発者と協力して解決に取り組んでいます。それまでの間は、後述するScroll Lockでの回避策をご利用ください。
- Anthem
- Bravely Default 2
- Fishing Sim World
- Football Manager 2019
- Football Manager Touch 2019
- Football Manager 2020
- Football Manager Touch 2020
- Legend of Mana
- Mortal Kombat 11
- Tony Hawks Pro Skater 1 and 2
- Warhammer I
- Assassin’s Creed: Valhalla
- Far Cry Primal
- Fernbus Simulator
- For Honor
- Lost in Random
- Madden 22
- Maneater
- Need for Speed – Hot Pursuit Remastered
- Sea of Solitude
- Star Wars Jedi Fallen Order
- Tourist Bus Simulator
- Maneater
Windows10でも上記のゲームが影響を受けており、現在、開発者と協力して解決に取り組んでいます。また、Windows10では以下のゲームも影響を受けます。以下のゲームについては、Windows11へとアップグレードするか、後述するScroll Lockでの回避策をご利用ください。
- Ace Combat 7
- Assassins Creed Odyssey
- Assassins Creed Origins
- Code Vein
- eFootball 2021
- F1 2019
- Far Cry New Dawn
- FIFA 19
- FIFA 20
- Football Manager 2021
- Football Manager Touch 2021
- Ghost Recon Breakpoint
- Ghost Recon Wildlands
- Immortals Fenyx Rising
- Just Cause 4
- Life is Strange 2
- Madden 21
- Monopoly Plus
- Need For Speed Heat
- Scott Pilgrim vs The World
- Shadow of the Tomb Raider
- Shinobi Striker
- Soulcalibur VI
- Starlink
- Team Sonic Racing
- Total War Saga - Three Kingdoms
- Train Sim World
- Train Sim World 2
- Wolfenstein Youngblood
Intelによると、パッチがリリースされ次第、リストを更新するとのことです。
Scroll Lockキーでの回避策
E-Coreを待機させることで、DRMの影響により動作しなくなったゲームを正常に動作させることができます。E-Coreを待機させる手順は以下。
- システムの電源を入れて、BIOS/UEFIのセットアップ画面に入ります。
- Legacy Game Compatibility Modeをオンにします。 (1回のみ)
- BIOS/UEFIの設定を保存して終了します。
- OSを起動します。
- キーボードのScroll Lockキーをオンにします。
- これで動作しなくなったゲームが正常に動作するようになります。影響を受けるゲームタイトルを起動してお楽しみください。
- ゲーム終了後は、キーボードのScroll Lockキーをオフにしてください。
Update 1: 修正 [2022/1/11]
Intelによると、2022年1月7日時点で、上記ゲームタイトルは全て修正されたとのことです。詳細は以下の記事をご覧ください。