Microsoft、KB5005932を帯域外リリース。更新プログラムがインストールできない不具合を修正 [Update 1]
2021年8月25日、Microsoftは、Windows10 バージョン21H1 / 20H2 / 2004用更新プログラムKB5005932を帯域外リリースしました。
更新履歴 ① 記事を大幅に改訂。 [2021/8/25] [New] |
概要
2021年5月26日に公開されたWindows10 バージョン21H1 / 20H2 / 2004用プレビューリリースKB5003214および2021年6月22日に公開されたプレビューリリースKB5003690をインストールした一部環境において、7月7日(KB5004945)以降の更新プログラムがインストールできず、『PSFX_E_MATCHING_BINARY_MISSING』というエラーメッセージが表示される不具合が発生しています。
Microsoftによると、この不具合は放っておいても『Windows Update Medic Service』(WaaSMedicSVC)サービスにより、インプレースアップグレードが行われて自動的に修復されるとのことです。もし、より早く問題を解決したい場合は、以下の手順を実行してください。
- 『スタート』 → 『Windows システム ツール』 → 『コマンド プロンプト』を右クリックして『その他』 → 『管理者として実行』
- コマンドプロンプトに『Reg.exe Add HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion /v AllowInplaceUpgrade /t REG_DWORD /f /d 1』と入力してエンター。
これで最大で48時間以内にインプレースアップグレードが行われて、同時に最新のセキュリティ更新プログラムも適用されます。
しかし、ARM環境では2021年8月25日に公開されたKB5005932をインストールしていないと自動的に修正されません。ARM環境の場合は、WindowsUpdateを実行してKB5005932をインストールするようMicrosoftは案内しています。
備考
上記概要のようにMicrosoftは説明しているのですが、KB5005932のページには上記とは違うことが書かれています。KB5005932のページによると、KB5005932はWindowsUpdateには降ってこないため、Microsoft Updateカタログからダウンロードするように案内しています。もし、WindowsUpdateを実行してもKB5005932が降ってこなかった場合はMicrosoft Updateカタログからダウンロードしてください。
このほか、KB5005932はARM用のはずなのに、KB5005932のページにはARMだけではなくなぜかx64(64bit)、x86(32bit)のファイル情報も掲載されています。
KB5005932 - ARM用なのになぜかx64 / x86のファイル情報も掲載されている
もしかしたら、x64 / x86用のKB5005932もあるのかもしれませんが、現時点ではMicrosoft UpdateカタログにはARM用しかアップされておらず、このファイル情報の意図は不明です。もし、x64 / x86用KB5005932がアップされることがあれば記事を更新いたします。