Windows11はシステム要件が厳しくなる?古いPCだと「This PC can't run Windows 11」と表示されてインストールできない
Windows11ではシステム要件・PCの要求スペックが厳しくなるのではないかという話題が出ています。いったいなぜそんなことになっているのか。その理由がこちら。
Windows11 - Ivy Bridge環境にはインストールできない
上記はIntel第3世代CoreのIvy Bridge環境にWindows11 Build 21996.1 Dev版をインストールしようとしたスクリーンショットです。「このPCはWindows11を実行できません」(This PC can't run Windows 11)と表示されてインストールが弾かれています。インストールができない理由として、
- PCはTPM 2.0をサポートしている必要があります。 (The PC must support TPM 2.0.)
- PCはSecure Bootをサポートしている必要があります。 (The PC must support Secure Boot.)
この2点が挙げられています。
Secure Bootに関してはBIOS/UEFIから有効にすれば良いので問題ありません。しかし、Intel第3世代以前はTPM 2.0に対応していません。つまり、Ivy BridgeやSandy Bridgeといった古いハードウェア環境にはWindows11をインストールすることができません。
TPM 2.0は、Intelだと第4世代CoreのHaswell以降、ATOMのClover Trail以降、AMDだとMullins / Beema / Carrizo世代以降でサポートされています。もしこのままの仕様で来るとなると、これらより前のハードウェアが切り捨てられることになります。
とはいえ、これはあくまでもDev版での仕様。実際のRTM版(製品版)でもこのまま実装されるかは定かではありません。個人的な予想を言わせてもらうならば、このままだと切り捨てられるハードウェアがあまりにも多いため、さすがにこのままの仕様では来ないのではないかと思われます。
なお、余談ですが、Dev版ではWindows11の一部ファイル(appraiserres.dll)をWindows10のものと差し替えることで、TPM 2.0がない環境やSecure Bootさえ有効になっていない環境でもインストールができるという割とガバガバな仕様となっています。
2021/6/25追記
Microsoftより要求スペックが発表されました。どうやら上記のままの仕様になるようです……。詳細は以下の記事をご覧ください。