AMD、L3キャッシュ増量版Zen 3 Ryzenを披露。3D Vertical Cacheによりゲームパフォーマンスが15%向上!
AMDはCOMPUTEX 2021基調講演にて、3D Vertical Cacheテクノロジーを発表しました。
3D Vertical Cacheテクノロジー(以下、3D V-Cache)とは、CPUダイ上にSRAMキャッシュを積層する最新の技術。例えば、Ryzen 7 5900Xをベースにした場合、CCD1つあたり64MBのSRAMが追加でき、64MB(3D V-Cache) + 32MB(既存のSRAM) = 1CCD 96MBとなり、2CCD構成のため計192MBのL3キャッシュを搭載することができます。
基調講演では、3D V-Cacheを搭載したRyzen 7 5900Xのプロトタイプが披露されました。
3D V-Cacheを搭載したRyzen 7 5900Xのプロトタイプ
このキャッシュの増加により、通常のRyzen 7 5900Xと同じコア数・動作クロックであるにも関わらず、3D V-Cache版Ryzen 7 5900Xではゲームパフォーマンスが平均15%向上したとされています。
複数のゲームタイトルで検証したところ、1080p解像度で平均15%フレームレートが向上した
3D V-Cacheを搭載した新CPUは2021年末より製造予定とのことです。