ES版Intel Xe-HPG DG2のパフォーマンスとPCB。RTX 3080に迫るか
GPU
YouTubeチャンネルのMoore’s Law Is Deadにより、エンジニアリングサンプル版(ES版)Intel Xe-HPG / DG2のパフォーマンスとPCBがリークされました。
Intel Xe-HPG / DG2インフォーメーション(2021年5月下旬版) ▼Intel Xe-HPG / DG2のスペックとパフォーマンス
・トップスペックは512EU(4096SP換算)でブーストクロックは2.2GHz以上
・16GB GDDR6 256-bit bus
・当初はTSMC N6ノード用に設計されていたが、N7Pに変更された可能性も否定できない
・私が最近見た512EUモデルのベンチマーク結果は、RTX 3080をわずかに下回るゲームパフォーマンスを示していた。RTX 3070以上の性能を有してことは間違いなさそうだが、Intel有利のゲームでテストしている可能性があることも留意しておくべきだろう
・TDPは235W以下を目標とされている
・レイトレーシングについては「競争力がある」とされているが、今のところNVIDIAが優位に立っていることが予想される ▼ローンチについて
・注文しているパーツの量と納期を見るに、Xe-HPG / DG2は2022年Q1(1~3月)に大々的にローンチとなる可能性が高い
・2021年Q4(10~12月)にペーパーローンチまたはごく少数の限定発売も不可能性はないが、フルボリュームでの準備は2022年Q1まではできないだろう
・AIBの中にはDG2についてほとんど何もしらされていないところもあるが、メインパートナーと思われるAIBもある
・DG2の後継はコードネーム『Elasti』と呼ばれており、2023年にリリースが予定されている ▼その他
・IntelはXeSSと呼ばれるNVIDIA DLSSと同様の機能を開発している
・DG2はアグレッシブな販売価格が予定されている。512EUのトップモデルは349~499ドルくらいと予想される
・DG2テストボードのPCBの写真は以下 ES版Xe-HPG DG2 512EUモデル - PCB
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2021年4月時点で、512EUモデルのパフォーマンスはRTX 3070とRTX 3080の間に位置すると言われていました。それについては変わりないものの、5月時点ではRTX 3080に近いパフォーマンスを示しているそうです。競合製品はRTX 3070 Tiとなるでしょうか。現時点ではまだES版であることを加味すると、製品版ではRTX 3080と競合することも期待できるかもしれませんね。
また、今回リークされたPCBは、4月にリークされたES版カードの裏側と思われます。
2021年4月にリークされたES版Xe-HPG DG2 512EUカード