『設定』やスタートメニューが開けなくなる不具合。KB5003173 / KB5003169インストール後に発生

WindowsUpdate

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2021年5月12日にWindowsUpdateに配信されたWindows10 バージョン20H2 / 2004用更新プログラムKB5003173または1909用KB5003169をインストールすると、一部環境で『設定』やスタートメニューが開けなくなるといった不具合報告が出ています。

KB5003173 / KB5003169適用後、『設定』やスタートメニューが開けなくなる

ユーザーによる不具合報告

  • 最新のアップデートをインストールしましたが、Windowsの『設定』とスタートが開けなくなりました。更新プログラムをアンインストールしたら直りました。
  • 私もこの問題を抱えています。私の場合、タスクマネージャーから『エクスプローラー』をいったん終了して、『ファイル』 → 『新しいタスクの実行』で『explorer』と入力・エンターを押してエクスプローラーを再起動させると直ります。ただ、コンピューターを再起動したり、スリープから復帰すると、再発するため再び同じことをする必要があります。
  • ↑残念ながら私にはエクスプローラーの再起動は効果ありませんでした。
  • 手動で更新プログラムを適用したところ、まったく同じ問題が発生しました。私の場合は、デスクトップが真っ黒になるか、explorer.exeが永遠にクラッシュし続けるループ状態に陥ります。元に戻すには更新プログラムをアンインストールする必要がありました。

上記報告はRedditに寄せられており、一部のユーザーが『設定』やスタートメニューが開けなくなるといった症状を訴えています。ただ、報告者は症状のみを訴えており、KB番号を明示していません。そのため、20H2 / 2004用KB5003173、1909用KB5003169のいずれで発生するのか(あるいは両方で発生するのか)は不明です。

また、報告数は4件と少なく、環境依存の可能性が高いものと思われます。おそらく、この不具合が発生するのはレアケースでしょう。

現時点でこの不具合の根本的な原因は判明していません。

不具合の回避策・対処方法と注意事項

もし、この不具合が発生した場合はKB5003173 / KB5003169をアンインストールすることで一時的な回避が可能とされています。不具合にお困りの方はお試しください。『設定』やスタートメニューが開かないため、アンインストールを行うには以下のいずれかの方法で行います。

更新プログラムのアンインストール方法 1

  1. [Windows]+[R]キーを押す。
  2. 『ファイル名を指定して実行』ウィンドウが開くので『cmd』と入力してエンター。
  3. 『コマンドプロンプト』が開くので『control』と入力してエンター。
  4. 『コントロール パネル』が開いたら『プログラムと機能』 → 『インストールされた更新プログラムを表示』から更新プログラム(20H2 / 2004はKB5003173、1909はKB5003169)をアンインストール。
  5. アンインストールして『設定』が開くようになったら、更新プログラムが再び入ってこないように『Windows Update』の画面から、『更新を 7 日間一時停止』や、『詳細オプション』の『更新の一時停止』などから停止しておきましょう。
    WindowsUpdateを一時停止

更新プログラムのアンインストール方法 2

もし、上記1の手順で上手くいかなかった場合は、Windows回復環境(Windows RE)から行う必要があります。Windows回復環境への入り方および更新プログラムのアンインストール方法についてはこちらの記事をご覧ください。

なお、KB5003173とKB5003169はセキュリティアップデートのため、アンインストールすると脆弱性が未修正のままになることには注意が必要です。